B737シリーズのプラモデルは初心者の方でも簡単に製作することができます。
今回の1/200 プラモデル製作では、2020年6月に全機退役となる ANA ボーイング 737-500 (JA306K)をハセガワ製のキットを使って製作します。
この記事は、子供の頃にプラモで挫折した人や、これから始めたいけど難しそうと躊躇している航空ファンの方に向けた内容となっています。
もくじ
このサイトのプラモデルに対する考え方
・製作者は素人です。旅客機プラモデルを作るワクワク感を重視しています。
このサイトが目指しているプラモ作りはこちら↓
- 子供~大人まで楽しく挫折しないを目指す(クオリティーは5番目)
- 手軽に作れる(準備する物は必要最小限のみ)
- すぐに完成する(朝スタート~夜には飾れる)
※この記事は、プロモデラ―向けの内容ではありません。
あれが無い・ここが駄目・雑な仕上げに不快感などはご了承ください。
なぜ、ハセガワ 1/200 B737シリーズがいい?
・なぜ、初心者向けの旅客機プラモデル選びで、ハセガワ 1/200 B737シリーズを勧めるのかについて説明します。
ハセガワ 1/200 Boeing 737シリーズは
- 各パーツが肉厚で接着しやすい(作りやすい)
- 小型機なので塗装がしやすい(特にボディーの白)
- デカールが貼りやすい(大型機はデカール貼りが難しい)
- 部品点数が少なく飽きにくい
・最初の旅客機プラモくらい好きな機種を作りたいという気持ちもわかりますが、いきなり大型機から挑戦するとこんな感じになるかと思います。
- 胴体の接着ができない
- ボディー塗装が綺麗にできない
- パーツが多く面倒くさい
- 主翼や尾翼の角度がなんだかズレている
- デカールがうまく貼れず途中で千切れたり何だかイメージと違う
など様々な困難に会うことが予想されます。
これは大袈裟な話ではなく、管理人が最初にB787に挑戦して挫折しそうになった体験談です。
【準備編】旅客機プラモデルの製作に必要な物
・基本的な工具が家庭にあれば、予算¥2,000くらいでプラモデル製作に必要な一式を揃えることができます。
購入した物
- ハセガワ 1/200 ANA B737-500:¥1,050(Amazon)
- GSIクレオス Mrカラー 白スプレー S1:¥470
- Mrカラー 水性 黒 H-2 瓶入り:¥100
- Mrカラー 水性 エアクラフトグレー瓶 H-57:¥100
- Mrメタルカラー アルミ瓶 MC218:¥100
- ゼリータイプ 瞬間接着剤:¥100
- タミヤ マスキングテープ 10㎜:¥100
用意する工具類
- ニッパー
- ピンセット
- ヤスリ・紙ヤスリ(800番程度)
- ハサミ
※ここで紹介したものは、後編の【買い物リスト】でも詳しく画像付きで紹介してますので、よくわからないという方は参考にしてみてください。
【製作編】朝スタート~夜には飾る
10:00 中性洗剤で全パーツを洗浄
・購入したばかりのパーツは、離型剤や油脂・ホコリなどが付着している場合があります。そのまま塗装してしまうと、うまく塗料がのらなかったり、塗装ムラの原因になることがあります。
開封したパーツは、中性洗剤で綺麗に洗うことをお勧めします。乾燥中に説明書を読むなどの時間にしても良いかと思います。
10:30 最大の難関 胴体①(接着)
・上下に分割された胴体を瞬間接着剤で接合します。ゼリー状がおススメな理由は、液状だと前方から塗って後方へ移動する間に接着剤が乾燥する場合がありますが、ゼリー状だと乾燥に強く液ダレしにくいので扱いやすいからです。
B737シリーズの場合は、胴体の接合部分の肉厚が大型機に比べて厚いので作業が簡単です。
11:00 最大の難関 胴体②(塗装)
・胴体のホワイトは一番目立つ部分でもあるので、慎重な作業が要求される場面です。逆に言えばこの部分が終われば、作業は半分完成したようなものです。
光沢で艶のあるホワイトを再現するには、やはりスプレー塗装が一番です。
3度塗りで徐々に仕上げるので、一度目のスプレー吹きつけは極力軽く行い、液だれしないよう注意しましょう。
- 一度目の塗装は、ボディー全体に塗料を極軽くのせる感じです。塗れていない?と思うくらいがベスト。
- 二度目の塗装は、胴体下側、上部左側、上部右側と全体的に塗ります。この段階から光沢が現れます。
- 三度目の塗装は、さらに塗膜を厚くするイメージで全体的に塗装します。
※1・2・3の各段階は約30分~1時間程度、ボディーを乾燥させましょう。
・模型用 簡易塗装ブースなどを用意できない時。管理人は無風状態で晴れた日に屋外で行っています。塗装後の乾燥は、乾いた浴室に放置しています。ほとんどホコリは乗ることがないので、手軽に行いたい場合に試してみてください。
11:30 主翼・尾翼の塗装
・主翼や尾翼のグレー塗装を筆塗りで行います。一度目は全体的に軽く塗り、二度目で仕上げます。
※薄塗りを心掛け、厚塗りしないよう注意しましょう。
この作業の合間に、先ほどの胴体(ホワイト)二度目のスプレー塗装を行います。
12:00 休憩
・プラモデルに使う接着剤に関しては色々意見がありそうですが、管理人は一瞬で固定ができて便利なゼリー状 瞬間接着剤を使っています。
多くの方が、プラモデル作りで挫折した原因は接着剤ではないでしょうか?
セメダインやタミヤ セメント六角ビンといえば、独特ないい香りがしプラモを作っている!という雰囲気にはなりますが、パーツ同士がなかなか接着しない感じがします。
管理人が初心者だったからなのかもしれませんが、パーツ同士が全く接着できずベタベタな状態になることにイライラし何度も挫折しました。
しかし、瞬間接着剤を使ったことでプラモデル作りが楽しくなり、クオリティーは微妙ですがこれまで20機以上作ることができました。
これが無ければ、プラモデル趣味はやめていたと思います。
13:00 エンジン・ランディングギア・タイヤ
・エンジンやランディングギアに、主翼と同じエアクラフトグレーを筆塗りします。
・瓶入りの水性塗料は、臭いがほとんどなく室内でも塗装ができて便利な反面、乾燥に時間がかかります。塗るときは薄く・乾燥は長めにがポイント。
未乾燥状態での時に、指で触ってしまうと指紋がついたり、艶がなくなるので要注意。
この乾燥を待つ間に、ボディー(ホワイト)三度目のスプレー塗装を行い乾燥させます。
3度目の塗装が完了したボディー
15:00 胴体③(グレー部分の塗装)
・スプレー塗装したボディーが完全に乾いたのを確認して、ボディー下半分にエアクラフトグレーの塗装を行います。
模型用のマスキングテープを、説明書を見ながら慎重に貼り付けます。(説明書の裏面に模型と同一スケールの図面が添付されています)
マスキングが完了したら、主翼の時と同じように全体を薄く塗り、二度目で仕上げ塗装を行います。
筆につける塗料が多いと、マスキングテープの隙間から入り込み、綺麗なラインが再現されないので慎重に行いましょう。
16:00 主翼やランディングギアの接合
・主翼や尾翼を取り付けると作業も残りわずか。飛行機らしい形になってきました。ランディングギアを取り付けると、自立させることができるので少し感動します。
17:00 デカール
・デカール貼りは結構難しい作業になりますが、ピンセットを使いながらゆっくり慎重に進めることで綺麗に貼ることができます。
水デカールは、乾くまで何度も位置合わせができるので焦らず丁寧に行うのがポイント。
位置を動かしたい場合は、指に十分水をつけてゆっくり動かします。位置決めが決定した場合はティッシュペーパーで水気を吸うことで固定できます。
・デカールに標準で用意されている機番はJA8596ですが、数字を組み合わせて好きな機番にすることもできます。今回はそれを利用してJA306Kに仕上げました。
・胴体と垂直尾翼の接合付近や曲面がキツイ箇所は、デカールが上手く貼れない場合があります。そんな時は、マークソフターというデカール軟化剤を使用することで綺麗に貼ることができます。
【完成編】2,000円で8時間遊べる!コスパの良いインドア遊び
・午前10時から作業開始し、午後7時の完成までの約8時間をわずか2,000円で遊べるプラモデル製作。インドアで1日過ごしたい時や、子供と一緒に暇つぶしをしたい時などにコスパの良い遊びではないでしょうか?
苦労して完成した時の喜びは、市販のモデルプレーンを買った時以上の感動があります。
お子様と一緒に製作することで、いい思い出にもなりますし飛行機雑学を披露することもできます…
昔、挫折してプラモデルは嫌いになったという方。
今は瞬間接着剤で一瞬で固定でき、周囲に嫌がられるペンキの臭いも水性塗料を使うことで部屋でも製作可能な時代になっています。
ぜひ、挑戦してみてください。
【買い物リスト】家電量販店で探す物はこれだけ!
・このリストの物を家電量販店で買い揃えればすぐに模型作りが始められます!
休日前の仕事帰りに、リストを見ながら準備するのも楽しいですよ。
最低限必要な物
これがあると便利なアイテム
ハセガワから【退役記念機&初号機】2機セットが発売される!
・この記事では、引退前に思い出の『B737-500 JA306K』を作ろうということで、デカールを力技で加工しJA306Kバージョンを製作しました。
しかし、ハセガワから公式に【ANA B737-500 退役記念】モデルの販売がアナウンスされました!
発売日は(2020年8月27日 予定)とのことです。
気になる内容&デザイン
- 商品名:ハセガワ 1/200 ANA ボーイング737-500 スーパードルフィン 1995/2020 プラモデル 10839
- 内容:初号機&退役記念機 2機セット
- 機体番号:初号機『JA8404』/退役機『JA305K』『JA306K』『JA307K』選択式
- 価格:3,195円(Amazon 2020/7/22現在)
・退役前の数か月間、エンジンナセルに描かれているドルフィンが『花束』を持って運航されていた特別デザインもしっかりデザインされているのが嬉しいポイントです。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
航空資料館
ドルフィン退役… 寂しいです。自分は初めて飛行機に乗ったのが新潟 沖縄のja359kだったのでなおさら寂しいです。(ja359kはいまアメリカにいるはずです)
B35は小気味よくクイッ!クイッ!と動く機体にパワフルなエンジン。まるで、空飛ぶスポーツカーのようで乗っていて楽しい飛行機でした。退役は寂しいですね。JA359Kの情報ありがとうございます。
自分はこの記事を参考にしてANAの787−9 ja830aを作りました。大型機は1/200だと迫力があって最高です!Trent1000がお気に入りでよく眺めています。
プラモ製作お疲れ様でした!卓越した性能と美しさを併せ持つRR製エンジンと、洗練された787の機体形状とマッチしたANAカラー最高です!コメントありがとうございます、励みになります。
返信ありがとうございます。