・旅客機のプラモデルは、クオリティーを重視しなければ朝始めて夜には完成します。 最新鋭機 B787-8の模型が2000円で手に入り、室内で9時間も楽しめるコスパの良い遊びです。
「外出できない日をどう過ごすか?」「休日は子供と何をして遊ぼうか?」など悩んだときは、たまには自宅で子供と一緒にプラモ作りもおススメ。苦労して完成した機体はいい思い出になること間違いなし。
今回の製作は、誰もがわかる信頼の青い翼 ANAの最新鋭機 B787-8の1/200 プラモデルです。
前回紹介した【B737シリーズ】に続いて簡単に製作できるモデルです!
もくじ
はじめに:プラモデルに対する考え方
・当サイトは、旅客機プラモデルを作るワクワク感を重視しています。
- 子供~大人まで楽しく挫折しないを目指す(クオリティーは5番目)
- 手軽に作れる(準備する物は必要最小限のみ)
- すぐに完成する(朝スタート~夜には飾れる)
※この記事は、プロモデラ―向けの内容ではありません。
あれが無い・ここが駄目・雑な仕上げに不快感などはご了承ください。
なぜ、ハセガワ 1/200 B787シリーズがおススメ?
・ハセガワ 1/200シリーズ 旅客機プラモデルには様々な機種がラインナップされていますが、そのどれもが簡単で初心者でも挫折せず組み立てれるかといえば答えは否。
777-300など難しい機種もあり、それを1番最初のモデルに選んでしまうと挫折する可能性が高くなります。
簡単に組み立てられることを重視すると「737シリーズ」ですが、「787シリーズ」も新規金型となり組み立てやすいモデルの一つです。
ハセガワ 1/200 Boeing 787シリーズは
- 最も困難な胴体の接合も新規金型で楽になった。
- 各パーツの合わせ目が精密でキッチリはまる(作りやすい)
- 胴体・主翼を同時に仮組し白塗装ができる。(時間短縮)
- デカールが貼りやすく改善されている。
- 部品点数が少なく飽きにくい
・旅客機のプラモくらい自分の好きな機種を作りたいという気持ちもわかります。しかし、いきなりB777-300など旧金型のモデルに挑戦するとこんな感じになるかと思います。
- 胴体の歪など個体差があり合わせ目の接着が難しい。
- ボディーのスプレー塗装時にムラができ綺麗にできない
- パーツが多く面倒くさい
- 主翼や尾翼・脚の取り付け角度がズレる。
- 長いラインのデカールが途中で千切れたり、曲面に合わせた貼付けが難しい。
など様々な困難にあうことが予想されます。これは大袈裟な話ではなく、管理人がB777-300ERに挑戦して挫折しそうになった体験談です。
【準備編】旅客機プラモデルの製作に必要な物
・基本的な工具が家庭にあれば、予算¥3,000くらいでプラモデル製作に必要な一式を揃えることができます。
前回紹介した【ANA B737-500 JA306K 】を組み立てた方は、787-8 プラモデルの購入だけ(余っているペンキで製作可能)なので予算は¥2,000くらいです。
購入した物
- ハセガワ 1/200 ANA B787-8:¥1,950(Amazon)
- GSIクレオス Mrカラー 白スプレー S1:¥470
- Mrカラー 水性 黒 H-2 瓶入り:¥100
- Mrカラー 水性 エアクラフトグレー瓶 H-57:¥100
- Mrメタルカラー アルミ瓶 MC218:¥100
- ゼリータイプ 瞬間接着剤:¥100
- タミヤ マスキングテープ 10㎜:¥100
用意する工具類
- ニッパー
- ピンセット
- ヤスリ・紙ヤスリ(800番程度)
- ハサミ
※ここで紹介したものは、後編の【買い物リスト】でも詳しく画像付きで紹介してますので、よくわからないという方は参考にしてみてください。
【製作編】朝スタート~夜には完成・展示
10:30 中性洗剤で全パーツを洗浄
・購入したばかりのパーツは、離型剤や油脂・ホコリなどが付着している場合があります。
そのまま塗装すると、塗料がのらなかったり塗装ムラの原因となるので入念にパーツ全てを中性洗剤で綺麗に洗うことをお勧めします。
11:00 胴体の組立て(接着)
・左右に分割されたモナカタイプの胴体を瞬間接着剤で接合します。
接着はゼリー状瞬間接着剤がおススメ!
その理由は、液状だと前方から塗って後方へ移動する間に接着剤が乾燥する場合がありますが、ゼリー状だと乾燥に強く液ダレしにくいので扱いやすいからです。
新規金型のB787シリーズの胴体は、ピタっと接合できるので作業が簡単です。
11:30 主翼・尾翼の組立て
・B787シリーズは、胴体・主翼・水平尾翼がホワイトを基調としたカラーなので塗装するときは同時に行うのが時短のポイント。
分割された主翼・水平尾翼を組立て、胴体に仮組みします。
※この段階ではまだ胴体と接着しないでください。主翼・尾翼はホワイト塗装後に取り外します!
11:30 胴体・主翼・水平尾翼のホワイト塗装(3度塗り)
・胴体のホワイトは一番目立つ部分でもあるので、慎重な作業が要求される場面です。逆に言えばこの部分が終われば、作業は半分完成したようなものです。
光沢で艶のあるホワイトカラーを再現するには、やはりスプレー塗装が一番です。
3度塗りで徐々に仕上げるので、一度目のスプレー吹きつけは極力軽く行い、液だれしないよう注意しましょう。
- 初期塗装は、ボディー全体に塗料を極軽くのせる感じです。塗れていない?と思うくらいがベスト。
- 中間塗装は、胴体や主翼の下側、上部左側、上部右側と全体的に塗ります。この段階から光沢が現れます。
- 最終塗装は、塗膜をさらに厚くするイメージで全体的に仕上げ塗装をします。
※1・2・3の各段階は約30分~1時間程度、ボディーを乾燥させましょう。
・模型用 簡易塗装ブースなどが用意できない場合は、無風状態の晴れた日に屋外で行ってください。そのまま屋外に放置するとホコリなど汚れが付着するので、乾いた浴室などで乾燥させるのがポイント。
12:00 休憩
なぜ、瞬間接着剤の使用にこだわるのか?
・プラモデルに使う接着剤に関して意見は色々ありますが、管理人は一瞬で固定ができる【ゼリー状 瞬間接着剤】を使っています。
なぜなら、多くの方がプラモデル作りで挫折するのが接着だからです。
模型作りにはセメダインやタミヤ セメント六角ビンの使用が基本だと思います。しかし、パーツ同士がなかなか接着できず、途中で剥がれたり変な角度で固定されたりとイライラ。
管理人が単に素人で下手というだけだったのかもしれませんが、昔はこの接着の場面で何度も挫折しました。
しかし、瞬間接着剤を使ったことでプラモデル作りが楽しくなり、これまで20機以上作ることができました。これが無ければ、プラモデル趣味はやめていたと思います。
13:00 エンジン作りにこだわってみる
・プラモデル作りの醍醐味は何といっても自分が好きなように自由に作れること。「ディテールにこだわる!」「ここだけは譲れない場所!」など、人それぞれお気に入りの部分があるかと思います。
管理人の場合はエンジン!
他は全体的に高速で作業しますが、エンジンだけは丁寧に作っています。
・エンジン製作で使う塗料の中で特に気に入っている物。
一見、ただのシルバー塗料ですがアルミの粉末が混ぜられており、塗装した後にティッシュペーパーで軽く拭くと金属光沢を持つメタルカラーに変身します。
・この塗料でエンジンナセルの部分を塗装したのが下記の画像。
左が塗装直後、右が軽く拭いて磨いた後です。たったこれだけでリアル感がグッと増します。管理人が唯一こだわっている部分です。
・これらのエンジンやランディングギア・タイヤなど、細々とした部品の製作や塗装をしている合間に、先ほどの胴体・主翼部分の中間塗装(二度塗り)・仕上げ塗装(三度目)を同時に行います。
中間塗装と仕上げ塗装は30分以上あけましょう。
仕上げ塗装(3度目)が完了したボディー
15:00 胴体(グレー部分の塗装)
・スプレー塗装したボディーが完全に乾いたのを確認し、ボディー下半分にエアクラフトグレーの塗装を行います。
模型用のマスキングテープを、説明書を見ながら慎重に貼り付けます。(説明書の裏面に縮尺図面が添付されています)
マスキングが完了したら、一度目の塗装は全体を薄く塗り、二度目で仕上げ塗装を行います。
筆につける塗料が多いと、マスキングテープの隙間から入り込み、綺麗なラインが再現されないので慎重に行いましょう。
17:00 デカール
・デカール貼りは最終工程の少し難しい作業になりますが、ピンセットを使いながらゆっくり慎重に進めることで綺麗に貼ることができます。
水デカールは、乾くまで何度も位置合わせができるので焦らず丁寧に行うのがポイント。
位置を動かしたい場合は、指に十分水をつけてゆっくり動かします。位置決めが決定した場合はティッシュペーパーで水気を吸うことで固定できます。
番外:誰も持っていないプラモ用スタンド
・付属のデカールには、組立てに必要のない余分な番号やマークがあります。これを何かに活用できないかと考えた結果、誰も持っていないオリジナルのプラモスタンドを作ることにしました。
それがこちら↓
誰も持ってない(持ちたくないw)プラモスタンドに改造してみました。
この適当な自由さがストレス解消になります😃 pic.twitter.com/qQfRbqBAEM
— マニアな航空資料館🛩🌎 (@okinawa_airport) August 16, 2020
完成!
・デカールに標準で用意されている機番はJA804A(中距離国際線)・JA805A(長距離用)・JA806A(長距離用)・JA807A(中距離用)の4タイプです。今回はJA805Aに仕上げました。
・胴体と垂直尾翼の接合付近や曲面がキツイ箇所は、デカールが上手く貼れない場合があります。そんな時は、マークソフターというデカール軟化剤を使用することで綺麗に貼ることができます。
【完成】2,000円で9時間遊べる!コスパの良いインドア遊び
・午前10時30分から作業開始~午後19時30分の完成まで、わずか2,000円で約9時間も遊べるプラモデル製作。
猛暑のこの季節、インドアで1日過ごしたい時や、子供と一緒に暇つぶしをしたい時などにコスパの良い遊びではないでしょうか?
お子様と一緒に製作することで良い思い出にもなりますし、苦労して完成した時の喜びは市販モデル以上の感動があります。
昔、挫折してプラモデルは嫌いになったという方。
今は瞬間接着剤で一瞬で固定でき、周囲に嫌がられるペンキの臭いも水性塗料を使うことで部屋でも製作可能な時代になっています。
ぜひ、挑戦してみてください。
【買い物リスト】家電量販店で探す物はこれだけ!
・このリストの物を家電量販店で買い揃えればすぐに模型作りが始められます!
休日前の仕事帰りに、リストを見ながら準備するのも楽しいですよ。