飛行機模型のランディングギアが破損しても簡単に修理できます!
高価なモデルプレーンを展示していると、誤って台座から落としたり、地震で棚から落ちてランディングギアが破損することがあります。
こうなったら捨ててしまう?
ちょっとしたアイテムを利用あれば、ほとんどの機種(1/500シリーズ)をわずか580円の出費で簡単に直すことができます。
今回は、誤って台座から落としギアを破損した ANAオフィシャル モデルプレーン【1/500 B747-400 JA404A 漢字ロゴ NH50025】を実際に修理する内容です。
この方法は、ある程度直れば妥協できるという人向けです。ディテールに強くこだわる方には向きません。
もくじ
地震や落下で簡単に折れるランディングギア
・モデルプレーンを展示していて時々起こるのが、地震によって棚から落下する。誤って台座から落とす。ミニカーのように地上走行させ損傷させるというのが3大原因。
モデルプレーンの破損 TOP3
- ランディングギアの折れ
- 主翼(ウイングレット等)・尾翼のカケ
- 落下によるボディー傷・ペイント剥がれ
・特にランディングギアはポキッと簡単に折れることが多いパーツ。
(頑丈にするとディテールが損なわれ、リアルに再現すると折れやすくなるというメーカー各社で個性が顕著に表れる部分。)
高価な公式モデルプレーンやコレクターズアイテムが無残な姿になった時のショックは計り知れない。このような経験をお持ちの方は多いはず。
エフトイズの模型(580円)を利用する
・破損した元のパーツ(ランディングギア)が手元にあれば、それが一番手っ取り早い修理となります。しかし、僅か4㎜ X 2㎜程度の極小部品は落下と同時に遥か彼方へ飛び散るので探すのは非常に困難。
破損したパーツが手元にない場合はどうするのか?
通常、どのメーカーのモデルプレーン(1/200を除く)もこのような修理パーツは販売していません。そこで利用するのが定価580円で購入できるエフトイズの旅客機模型です。
「安くて精密で手軽に買える」という修理パーツに必要な条件が全て揃っているのが、エフトイズの旅客機模型シリーズ。ボーイングB727~B787、エアバスA320~A380、ダグラス DC-8~DC-10まで、ほとんどの機体がラインナップされています。
実際に修理してみた
・今回の修理品は、台座からの落下でメインギアとノーズギアが破損した【全日空商事 1/500 B747-400 JA404A】のモデルプレーン。
部品取り用に準備したのが、エフトイズ ANAウイングコレクション第一弾 B747-400です。
この模型は今まで地上姿勢で飾っていましたが、ギアを取ることになるので空中姿勢に変更となります。(部品取りといっても再利用できるのがエフトイズのメリット)
修理①(メインギア)
・メインギアは2か所とも破損したので部品取り機から流用します。そのままの状態では装着できないので、若干サイズの加工や高さを調整します。
幸い、ウイングギアは残っていたので地上高の基準として利用。メインギアの支柱を少しずつヤスリで削りながら調整します。加工が完了したら、瞬間接着剤で固定します。
修理②(ノーズギア)
・こちらも若干の加工が必要になります。特にノーズギアは機体の雰囲気と直結するので慎重に加工作業をする必要があります。
一番重要なポイントが高さ調整です。支柱が長すぎるとノーズが上がり違和感だらけの機体になり、逆に短すぎると地面に接地せずに浮いた状態になります。
削ってはピンセットでパーツを仮組み、様子をみながら再調整を繰り返す。根気の必要な作業となりますが、これがうまくできればお気に入りの模型は復活します。
エフトイズのB747のノーズギアは強度を重視しているため、支柱は太めになっています。もし、余裕があれば少し削って細く加工するだけで印象はかなり良くなります。
修理完了(遠目なら満足の仕上がり)
・修理完了したのがこちら。ほとんど違和感なく仕上がっていると思います。間近で凝視すれば気づきますが、普通の距離で他の模型と一緒に飾るならほぼ違いはわかりません。
わずか580円で復活|捨てるのは勿体ない
・破損状況にもよりますが、ランディングギア程度の損傷なら今回の方法で修理が可能。わずか580円の出費で5,000円のモデルプレーンを復活させることができます。
諦めて捨てる前に一度挑戦する価値は十分にあると思います。