航空ジャンク部品のマテリアル(材料)情報は正しいのかという質問に対する回答です。
これまで、質問といえば「ジャンク部品の入手方法」「この部品は何ですか」「エンジン型式を教えて」などでしたが、最近は「表記の材質は正しいのか」などマニアックな内容に変化しています。
重複する質問が増えたので、似たような問い合わせは個別回答ではなく記事内でまとめることにしました。
もくじ
航空ジャンクに関するQ&A
- タービンブレードやコンプレッサーブレードの解説でマテリアル(材料)情報が記載されていますが正しいのですか?(ーAさんー)
- エビデンスを出せ(ーBさんー)
- 情報ソースは何ですか?分析したのですか。(ーCさんー)
- 部品にも改訂版があると別の識者から聞きました。(ーDさんー)
- 私の図面にある形状と、あなたの形状は違うので確認してください。(ーEさんー)
材質情報は正しいのですか?
記事内で紹介している材質情報は、基本的に8割程度確かなものだけを提供しています。
しかし、ここが大切です。
「間違ってはいませんが最新とは限りません」
航空機のエンジン部品(特に高圧タービンなどホットセクション関連)は、小さな改良だけでなく、材料自体が変更される大幅アップデートが加えられる場合があります。
その理由は、耐久性の向上や性能改善、レアメタルの使用削減など様々です。
初期はRene 80Hだったものが、Rene 142(一方向凝固)へ、Rene N5(単結晶)からN515へと変化するエンジンもあります。
例えば、バージョン1~40まで改良されたタービンブレードが存在すると仮定した場合、どのバージョンで何が変更になったかは当サイトでもある程度把握しています。
しかし、知っていることを何でも記載してよいのかというとそれはまた別の話です。
識者に聞いたところ、貴サイトで紹介のブレードはRene142だと伺っております。表記のN5は間違いではありませんか?
ここ最近、ヤフオクやフリマでも見かけることが増えたG社やC社のタービンブレード。
出品物が改良前の材質か、改良後の新材料かは、あくまで遊びレベルという前提なら出品画像からでも判別できる場合もあります。
実際の整備現場で、一枚一枚全て金属分析していたら仕事になりません。詳しくは解説できませんが単に見つけいにくいという事であって、見分けるポイントが存在します。
記事の記載はほぼ正しい内容ですが、当サイトはあくまで趣味として楽しむ場としていますので確証度は80%、絶対ではないということを付け加えておきます。
間違いないのない正確さを求める方は、ご自身で納得できるまで分析してくださいという話になります。
エビデンスを出せ
エビデンスとは、その根拠となるマニュアル類の切り抜きを掲載しろとのことかと思われますが、申し訳ありませんがそれはできません。
「出典」「参照」を付ければ何でも掲載できるというわけではありません。
記事の内容に自信が無ければ図面を添付して信憑性を高めるかもしれませんが、当サイトは調査力に自信がありますので図面類の掲載予定はありません。
「信用されないなら仕方がない」このスタンスです。
この話、あなたは信じる?信じない?
CF6-50 、1970年代に開発された古いエンジン(A300・DC-10・B747クラシック用)で、日本で見る機会といえば今では外来機が飛来するときくらいになりました。
そんな化石に近いエンジンでも、まだまだ改良され続けています。
識者と呼ばれる人ほど信じない、一つの例がこれ。
日本でこのエンジンが活躍していた時代は、一方向凝固材料 Rene 80 に翼表面メタルコートのブレード(画像左)が主に使われていました。しかし、そんな古いエンジンでも 2000年以降は単結晶材にアップグレードされました。
-50に単結晶材?ありえない、エビデンスを出せ!
今は出しません(ゴメンナサイ)
※その対極には、どんなに古いエンジンでも常に最新素材を適用するのが当然。そんなの常識という考えの識者もいることを付け加えておきます。
どちらが良い悪いという話ではありません。
意見が極端に分かれる典型的な例としての紹介です。
航空資料館
「私の図面にある形状と、あなたの形状は違うので確認してください。(ーEさんー)」