『数字を制する者がエアバンドを制する!』と言われるほどエアバンド上達のコツは英語数字のリスニング力です。
数字が聞き取れるようになると、頭の中でレーダ画面がイメージでき、飛行機の位置関係が把握できるようになります。
今回から始まる【エアバンド初心者を脱出する10の話】
第1回目は『エアバンドは数字英語との勝負』についてです。
One Two Three 数字をマスターするのがカギ
エアバンド上達のコツは英単語ではなく数字を聞き取る力です!
なぜかと説明する前に、架空の通信例を見てください。
※○○○は数字が入ります。
上の例は、離陸後の航空機に対して出される指示で、一呼吸する間に便名・飛行方位・飛行高度という3種類の数字が飛び交います。
この数字を聞き取った瞬間『便名・高度・針路』を理解できると飛行機の動きがわかります。
最初は戸惑いますが、やがて自然と耳に入るようになります。
自分の守備範囲の上空なら、どこ行き・何便・機種・時間帯などソラ感?(土地勘)があるので、頭の中でイメージしやすくなります^^
航空無線は数字の世界
英語で0~9までの数字はバッチリですか?
何をバカなことを・・・という感じですが、航空管制では指示を明確に伝え聞き間違いを防ぐ必要があることから数字の表現には少し特徴があります。
⇒学校英語ではワン・ハンドレットと習いましたが
⇒航空管制の場合はワン・ゼロ・ゼロと指示されます。
英語のリスニング、数字1桁はもちろん余裕・2桁もまだ余裕・3桁は…ん?となりながらもなんとか聞き取れると思います。
しかし、一瞬でも頭の中で今は方位だったかな?と考えた瞬間、もう他の指示内容になっていますorz
エアバンド英語は機関銃?
エアバンドの世界では数字が機関銃のように飛び交っている。
普段、人と会話する場合って数字を頻繁に使いますか?
仕事中なら多少あると思います。でも、『昨日食べたランチ○○○円だった』程度のおしゃべりでは数分に一回くらいでは。
例えるならパン・パン・パンと単発のピストルのようなもの。
しかし航空管制は違います。
国内線でも毎日数百便という過密さ。
それを的確にコントロールするにはダダッ・ダダッ・ダダ!とまるで機関銃のように数字を撃ち込む必要があります。
管制官から指示⇒パイロットは必ず復唱する決まりがあり、さらに別の航空機にも指示を出しているので、ピーク時間帯は激しい戦闘状態になります(笑)
上達のコツは数字に意識を集中
英語のリスニングに自信がなくても大丈夫。
なぜ?
①:日本人独特のアクセントなので聞きやすい
②:必ず復唱するので1度聞き逃してももう一度チャンスがある。
やはり強みは、なんといっても趣味!
昔の授業のように不正解で立たされることも、笑われることもありません(笑)
無の境地で邪念を払い数字だけに意識を集中すること
これはかなり効果的な方法で、私も初心者のころは始発便から最終便までずっ~と数字だけを耳で追いかけていました。
そして気づいたらエアバンド耳が開いてました^^v
次回の【エアバンド入門講座 #2】は、航空会社の名刺:コールサインについてです。