次に着陸するのはどこの航空会社?コールサインがわかれば解決です。
【航空無線のすすめ】と【エアバンド入門 #1】で、なんとなく離陸や着陸のキーワードがわかり少しずつ楽しくなってきたかと思います。
さらに楽しみを加速させるためにコールサインをマスターしましょう。
前回から始まった【エアバンド初心者を脱出する10の話】
第2回目は【コールサインがわかれば航空会社がわかる】についてです。
もくじ
コールサインとは
飛行機は出発から到着まで、全ての行動を管制塔に連絡しています。
その時、お互いに会話する方法は電話のように個別で会話するわけでなく、同じ周波数を使っている全ての飛行機に対して一斉送信されます。
そのため誰に対しての指示なのか明確にわかるよう、『航空会社名+便名』で相手を呼び出します。
このとき使う会社名が『コールサイン』と呼ばれるものです。
あなたはJAL・ANAを何と読む?
もし管制官やパイロットが普段使用する呼び名で会社名(JAL○○○便など)を言ったらどうなるでしょう?
JALだけでも、ジャルと読む人・日本航空という人・日航と呼ぶ人もいるかもしれませんね。ANAだとアナや全日空など。
一つの航空会社で呼び名が何通りもある中、みんなが好き勝手に会社名を使うと混乱するのが当たり前。
そこで全てのエアラインは、世界共通で決められたコールサイン(航空会社名)を必ず使用します。
日本航空(JAL):ジャパンエア
全日本空輸(ANA):オールニッポン
オレンジライナーって何?会社名と一致しないコールサイン
日本航空は(Japan Air Lines)の頭文字をとってJALだからコールサインはジャンパンエア。
全日空は(All Nippon Airways)の頭文字をとってANAだからコールサインはオールニッポン。
これならなんとなく理解できそうですが、中には会社名とコールサインが全く一致しないエアラインもあります。
例えばソラシドエアはニュースカイ
では、オレンジライナーとはどこの航空会社でしょう?
国内の主な航空会社のコールサイン
エアライン名 | コールサイン | |
日本航空 | Japan Air | ジャパンエア |
全日空 | All Nippon | オールニッポン |
スカイマーク | Sky Mark | スカイマーク |
エアドゥ | Air Do | エアドゥ |
スターフライヤー | Star Flyer | スターフライヤー |
ソラシドエア | New Sky | ニュースカイ |
JTA | J Ocean | ジェイ オーシャン |
ピーチアビエーション | Air Peach | エア ピーチ |
ジェットスター | Orange Liner | オレンジライナー |
春秋航空 | Air Spring | エア スプリング |
ジェットスターはオレンジライナーとコールされています。ということで無線機の前でジェットスターのコールを待っていてもこない。
そのかわりオレンジライナーはドンドン着陸してきます(笑)
日本全国 空港無線周波数リスト
全国空港情報・エアポート一覧 (最新ニュース・METAR天気・無線周波数)など使える情報が満載
まずは国内線から始めよう!そして国際線へ
難しそうなコールサインですが、これもやはり実践あるのみ!
まずはレシーバー(受信機)片手に近くの空港へ行き、エアバンドを聞きながら飛行機の離発着を見る。
すると、だんだんコールサインとエアラインが頭の中で紐付けされます。朝から晩まで空港でウォッチして帰るころには自然とマスターしているはず^^
慣れてきたら、いよいよ国際線デビューもいいですね。
まずはメガキャリアと呼ばれるエアラインから覚えて、残りは無線を聞きながら不明なコールサインがあれば調べるというスタンスが良いと思います。
近くに空港がなくすぐには行けないという人は、前回紹介した『伊丹空港のライブカメラ』もいいですね。
コールサインは頭で覚えるのではなく実践が近道!レシーバー片手に空港へ行こう!
次回、【エアバンド入門 #3】はエアバンドレシーバー(受信機)購入の話についてです。