・ANAのB737-500(ドルフィン)が那覇空港 31番スポットで翼を休めていたので撮影。
一時期 AirDoのベア・ドゥで活躍していたこのJA305K、1998年に今はなきANK(エアーニッポン)に新造機として導入された機体。機齢もいよいよ20年を超えた。
一般的な表現をすれば経年機だ。
何十年も短距離路線で離着陸を繰り返すB737。フライト毎に機内の人間が快適に過ごせるよう与圧をかけるので、胴体は風船のように膨らみ、地上ではまた元に戻る。
この繰り返しがアルミ合金製のボディーに少しずつ金属疲労というダメージを与えていく。その先はクラックというヒビ割れが待ち受けている。
胴体を隅々まで見ると、クラック対策処置をしたような場所を見つけた。ダブラーと呼ばれるパッチ当てをした箇所だ。適切な言い方かわからないがズボンのパッチ当てのようなもの。
しかし、航空機はただのパッチ当てではない。規則正しく並ぶリベット1つ1つ全てに意味があり、全て計算されて打ち込まれている。
世界のどこかには適当にパッパッパッと打つようなエアラインもあるとの噂もあるが…これ以上はやめておこう。とにかく、このような綺麗な整備処置がされた機体はいつも美しいなと感じる。そして安心して乗れる。
まもなく出発時刻、『整備の方にありがとう』と心で呟き搭乗するとしよう。
(記事:管理人)
【那覇空港】
・撮影場所:沖縄県那覇市鏡水150 (那覇空港 送迎デッキ)
・機材:ANA(全日空)B737-500 JA305K
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