JAL エアバス A350-900型機は、機体番号によってX11とX12の2種類の仕様機がある。
B777-200(国内線)の後継機として導入された最新鋭のエアバス A350-900は、現在16機まで数を増やしている(2022年5月現在)
どれも同じような機体に見えますが、実は座席数が変わります。特にクラスJを頻繁に利用する人は要注意です。
A350-900の座席コンフィグレーション
外観は全く同じ機体でも、国際線機や国内線専用など需要や航続距離によって、航空会社は座席の数や配置を調整しています。
これらはコンフィグレーションと呼ばれ、JALのもう一つの主力機でもある787-8を例にとると E21(国内線:291席)やE12(国際線:186席)E03(国際線:206席)と3タイプの仕様があります。
A350-900についても、導入当初は1タイプ(X11:369席)でしたが、14機目からは(X12:391席)仕様が追加されました。
座席数が違うX11とX12
JALのエアバス A350-900は(ファースト・クラスJ・普通席)の3クラス制で構成されています。
導入時の標準仕様は「X11:369席」、14機目以降は高需要観光路線や繁忙期に対応できる機材として「X12:391席」仕様として導入された。
気になる「X12」の 客室仕様ですが、LCCのようなシートピッチを狭くするような詰め込み仕様ではないので心配は不要。
普通席のシートピッチはX11とX12ともに同じとなっている。
変更されたのは【クラスJ】の座席数。
導入時のX11には94席あったクラスJ、X12では56席と38席減となった。その分の空間に普通席を60席追加して合計391席仕様機となった。
表にまとめたのがこちら。
A350-900 シート コンフィグレーション | ||
座席タイプ | X11 | X12 |
ファーストクラス | 12席 | 12席 |
クラスJ | 94席 | 56席 |
普通席 | 263席 | 323席 |
合計 | 369席 | 391席 |
JAL A350-900 機体リスト(X11とX12)
・導入当初の 369席仕様 X11は、繁忙期や需要に応じて簡単にX12にタイプチェンジが可能だという。
14機目のJA14XJからは新造時にX12仕様で導入されたが、1号機(JA01XJ)と3号機(JA03XJ)は既にX12仕様に改修されている。
現在は、全16機中5機のA350-900がX12仕様となっている。(2022年5月20日時点)
タイプチェンジはこれからも追加される可能性があります。
機体番号 | 型式 | エンジン | 座席数 | 登録日 | 備考 |
JA01XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 391 (X12) (F12J56Y323) |
2019年6月 | レッド |
JA02XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2019年8月 | シルバー |
JA03XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 391 (X12) (F12J56Y323) |
2019年9月 | グリーン |
JA04XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2019年10月 | 嵐ジェット |
JA05XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2019年12月 | 通常カラー |
JA06XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2020年5月 | 通常カラー |
JA07XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2020年12月 | 通常カラー |
JA08XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2020年12月 | 通常カラー |
JA09XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2021年06月 | 通常カラー |
JA10XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2021年08月 | 通常カラー |
JA11XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2021年09月 | 通常カラー |
JA12XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2021年10月 | 通常カラー |
JA13XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 369 (X11) (F12J94Y263) |
2021年11月 | 通常カラー |
JA14XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 391 (X12) (F12J56Y323) |
2021年12月 | 通常カラー |
JA15XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 391 (X12) (F12J56Y323) |
2022年02月 | ワンワールド |
JA16XJ | A350-941 | Trent XWB-75 | 391 (X12) (F12J56Y323) |
2022年04月 | 通常カラー |
(表の内容は 2022年5月1日時点)
JAL A350-900の座席数が369席→391席に変更されたというのは、航空ファンの間では大きなニュースだった。
まさか、LCCのような前後のシート間隔が狭いハイデンシティ仕様になったのではという心配の声も多かったが、実際はクラスJを減らして普通席を増やすという対応だった。
ファーストや普通席を利用する人にとっては特に問題ないが、クラスJを多用する人は座席の奮闘戦になる可能性もあるので、X12は要注意のコンフィグレーションかもしれない。
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