【B737-800】コックピットの突起が意外な効果

飛行機に落雷するとどうなる?墜落するのか?

飛行機に雷が落ちるとどうなるのか?乗っている飛行機の周辺で稲妻がピカッピカッ!と光ると不安になるものです。万が一、落雷すると『墜落』するのか・・・

乗客としては不安になりますが、実際にカミナリを受けても墜落することはありません。そのような構造になっています。

『当機は飛行の安全には全く問題ありません・・・』全く信用できないときもありますが、雷に関しては問題ありません。

 

地上は落雷・飛行機は受けた

・地上に雷が落ちる落雷被害は年々高まっています。雷が人間に落ちて感電するという事故や、木造住宅の火災、広域停電など大惨事を引き起こす原因となるカミナリ。

時々、『飛行機に落雷・カミナリが落ちた』という表現を見かけますが、厳密にいうと飛行機に雷は落ちません。飛行機の場合は、『雷に撃たれた』や『カミナリを受けた』という表現が使われています。

飛行機の胴体はアルミ合金など金属製となっているので、仮にカミナリを受けたとしても機体の表面を流れるだけで内部には伝わらず出て行くため、機内にいる人間が感電することはありません。

 

ファラデー・ケージ:ファラデーの箱

・イギリスの物理学者 マイケル・ファラデーが発見したファラデーケージ。大雑把な表現をすると、金属製の箱の内部には外部から電気が侵入できないという法則。

金属製の箱の表面にいくら電気を流しても、内部空間には一切電気は伝わらない。

飛行機や自動車も一種の『ファラデー・ケージ』金属の箱のような構造となっているので、カミナリを受けても表面を流れるだけで内部の人間が感電することはありません。

ただ、内部は安全でも、胴体の表面を1万アンペア以上の電流を持つカミナリが流れるため、外部は無傷ではすまず多少の傷や焼けが発生します。

 

※ファラデーの箱について、さらに詳しく知りたい方は【Wiki:ファラデーケージ】などもおすすめです。

カミナリの入口・出口とはいったい?

・地上には空から落ちる雷ですが、飛行機の場合は前方に高速で進んでいるため、雷はコックピット付近の前方側から受けて胴体の表面を通り、翼の先端や垂直尾翼付近など尖った場所から出て行くといわれています。

入口

・飛行中にカミナリを受ける場所はだいたい決まっていて、その主な場所が前方に位置するコックピット付近だといわれています。

雷を受けた場所は、数ミリほど凹んだり溶けた跡になります。

 


※本文と画像の機体は関係ありません。

出口

・基本的にカミナリは、胴体の尖った場所から出ていくといわれています。その出口については、主翼の先端やエンジン付近、フラップやエルロン、垂直尾翼や水平尾翼などかなりの広範囲に及びます。

そのような場所から、わずか数ミリの焼けを探し出す必要があります。

 


※本文と画像の機体は関係ありません。

スタティック・ディスチャージャー

・飛行機にとって有害な電気はカミナリだけでなく、高空の乾燥した気流の中を飛行することで発生する静電気も問題となります。機体に帯電した静電気をそのまま放置すると、無線機器の通信障害や計器に異常が生じます。

その為、機体に帯電した静電気を『スタティック・ディスチャージャー』と呼ばれる装置で空気中に放電しています。

主翼や尾翼などに数本ずつ取り付けられており、客席からも主翼先端を見ると確認することができます。

 

飛行に影響はないが整備士にとっては重労働

・飛行中にカミナリを受けても問題なく飛行はできます。しかし、着陸後の整備士にとっては大変な作業となります。

飛行には影響ないとはいっても、どれくらいの損傷なのか必ず探して確認する必要があるカミナリ被害。あの巨大な飛行機の胴体に受けたわずか数ミリの入口と出口の跡。

入口はある程度予測できても、出口となる場所は主翼先端や垂直尾翼など高所作業が必要なところばかり。その際に天候も悪ければ過酷さは大変なものとなります。

【雷警報中】は飛行機から降りられない

・飛行機自体は「安全に全く問題ない」雷ですが、空港内で【雷警報】が発令中の場合は、グランドスタッフや整備士の感電被害を防ぐために地上作業が全て中止となります。

もちろん、飛行機に乗降するための搭乗橋も接続できないため、空港に到着しても「飛行機から降りられない」という状況が発生します。

雷雲が空港周辺からすぐに移動すれば警報は解除されますが、上空の風が弱い場合は、1時間以上も機内で待機という場合もあります。

 

一瞬でいいから作業すれば・・・・乗客として利用している場合は、一瞬でいいから搭乗橋を接続して降ろして欲しい・・・そう思う場合もありますが、地上作業員が感電事故という事例は過去に何度も発生しています。

例えば、飛行機に直接落雷することはなくても、雷雲の中を飛行した直後の機体には電気が帯電している場合があり、到着した機体に整備士がインターフォンを接続した瞬間に感電するという事例もあります。

作業者の感電だけでなく、給油作業も火災の危険があることから、全ての地上作業が待機となります。

 

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