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エアバス A350の模型で空力デザインを楽しむ|A330/A340の洋書とともに

【一人時間のススメ】A350の模型を手に取り洗練された空力デザインをじっくり堪能する

・休日の飛行機撮影も楽しい一時ですが、たまには一人ゆっくりと書斎でモデルプレーンを眺めるというのもおススメ。

今回は、休日を少しだけ優雅に過ごす遊びを紹介します。

旅の付き添いは、書棚に眠っていた”AIRBUS”という洋書をチョイスしてみました。

 

航空界では有名な「NORRIS & WAGNER」が、A300~A340まで功労機の歴史を案内する。技術的な解説や懐かしい写真に魅了され著者のファンになる人も多い。

今回は、Herpa製 1/500シリーズ ベトナム航空のA350-900をチョイス。主翼の再現度と造形美は有名。

 

伝統と技術の継承

Cathay Pacific A330Vismay Bhadra, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

・A350のベースとなった在来型のA330やA340は、ボーイング機に比べて巡航速度が少し遅いことで有名。

グライダーのように細長く、後退角の浅い翼は燃費の面では有利に働くが、長距離国際線ではその巡航速度の遅さが飛行時間に顕著に表れるという欠点もあった。

それも欧米線では15分以上と、乗客にとっては誤差とは言えない微妙に大きな時間。

例えば、B747やB777といった高速巡航性能に優れる機体に上空で追い越されることは日常茶飯事。

その差は、飛行時間にすると15分から20分程度にもなる場合もあった。

 

・航空機製造会社にとって、安全性や燃費性能はもちろん最優先事項だが、高速巡航性能もライバル社との勝負には優位に働く。

そのことを重視したエアバス社は、A330/A340の後継機となる新型機 A350の巡航速度を従来型よりも高速になるよう主翼を再設計した。

 

スラリを長く伸びた主翼に三日月型のウイングレット。模型で全体を俯瞰することでわかることもある。

最新の空力設計技術を駆使することによって生み出された効率の良い翼型と、主翼の後退角を従来より深くすることで巡航速度を上げることに成功。

従来型 A330(M0.82)の巡航速度を、燃費性能を犠牲にすることなく M0.85まで増速することに成功したエアバス A350型機。

これまで、巡航速度が遅いと馬鹿にされ上空で追い越されていたエアバスの機材は、A350の登場によってそんな話も過去のものにしてしまった。

 

炭素繊維強化複合材(CFRP材)を主翼や胴体に多用し、軽量化も同時に進めたエアバスの最新機 A350型機

歴代のエアバスから引き継がれた信頼性の高い構造設計。

モデルプレーンを手に取りを書籍をじっくり眺めて観察していると、この部分にはA330の面影があり、ここは改良されているなと気づくことが多々ある。

このような気づきが楽しいひと時でもあります。

 

Herpa製 Airbus A350-900 |1:500シリーズ

 

航空資料館

日常の煩わしさから少し離れて、一人ゆっくり「モデルプレーン」を眺めるという至福の時間。この機体はなぜこのような形になったのか。一人静かに、じっくりと考えて答えを見つけた時、たとえそれが推論だろうがその時の驚きとワクワク感は試した本人だけが味わえる喜び。ぜひ一度お試しを!

国内のエアバス A350-900

A350はこれまで海外の飛行機という印象だったが、JALが導入し国内線で就航したことで身近な存在となった。

 

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