・前回は、ダイハツ ムーヴ L175Sでエンジン警告ランプが点灯。ダイアグを調べた結果、原因はO2センサー(触媒前)の故障ということで、DIYで交換するため準備を進めてきました。
これまでにかかった費用は合計¥2,300円。ディーラーに修理依頼した場合の約1/10の金額です。今回はその続編として【ムーブ O2センサーの交換作業】について紹介します。
【前編のO2センサーの故障診断方法はこちら】
ムーブ L175S O2センサー故障診断方法|エンジン警告ランプが突然点灯!
もくじ
ダイハツ ムーヴ 【L175S】O2センサー交換作業
・エンジン警告ランプ点灯の原因は、ダイアグを調べたところP0056 (O2センサーヒーターコントロール回路不良 バンク2-2番センサー)と判明。
触媒手前にあるO2センサーのヒーター回路が断線していました。
所有者の希望で、今回は中古O2センサーを取り付けることになり交換作業がスタート。約30分の作業時間でした。
交換作業に必要な物
・交換に必要な工具類は下記のとおりです。
- 中古 O2センサー【DENSO 89465-B2100】
- ソケットレンチ
- センサーソケット 22mm
- 潤滑剤(CRC5-56・WD-40等)
- デジタルテスター
- 事務用クリップ(ダイアグ確認用)
交換前に
エアクリーナーの空気取り入れ口を外します。
・社外品や中古O2センサーを購入した場合は、あらかじめ交換前にテスターで良否を確認することをおすすめします。
もし、エンジン取り付け後に正常に動作しない場合、部品本体なのか他に原因があるのか再度調べる必要があり時間がかかるためです。テスターでの良否判定は簡単なのでぜひチェックすることをおすすめします。
ヒーター回路の抵抗値が6~11Ωあれば正常です。
あらかじめ潤滑剤を塗布
・O2センサーは、排気ガスや高温環境の雰囲気中で長時間作動しています。そのため、マニホールドに固着してセンサーが外しにくい場合があります。
作業前に、潤滑剤(クレ5-56やWD-40)を少しネジ部分に吹きかけておくと外しやすくなります。
バンパーは外さないで作業できる
・基本的にフロントバンパーを外したほうが、工具が内部に入りやすく作業しやすくなりますが、ムーブの場合はバンパーは外さなくても作業できます。
外す時は一気に!
・ネジを外す方向(反時計回り)を確認したら、一気に力を加えてはずします。結構固くなってましたが『カツッ!』といった感じで緩みました。
他のサイトでも読みましたが、力はグッ~とゆっくりかけるよりも一気に外したほうが良いようです。
取り外したO2センサー
・左側が取り外した故障センサーでかなり焼けた状態でした。中古(正常品)と比較するとこのような感じです。
正常品を取り付け
・取り付けは、先ほどの逆の順序でセンサーを取り付けます。断線させないよう注意しながら手締めである程度締め、最後に専用ソケットで本締めします。
コネクターも取り付けたら完了です。
コンピューターEFIをリセットする方法
・O2センサーを交換しても、コンピューターをリセットしなければエンジン警告ランプは消えません。
リセットする方法は、エンジンルーム内にあるヒューズボックスの【EFIヒューズ】を抜き1分以上放置します。
その後、再度ヒューズを取り付けたら完了。
エンジンを始動させ警告灯が消灯
・エンジン始動前に、使用した工具や部品がエンジンルーム内に置き忘れていないか確認しましょう。
エンジンを普段どおり始動させ、エンジン警告ランプが消灯したら修理は完了です。
まとめ:DIY好きなら良い経験になります。
・最近の車はほとんどブラックボックス化しメーカー以外触れなくなっています。車好きなら愛車の点検は自分で行いたいものですが、それすらできないという淋しい状況。
通常工具で個人でDIYといえば、オイル交換・バッテリー交換・エアクリーナーに点火プラグくらい。
もし、今回のような少し古い車なら自分でトラブルシューティングし交換することもできます。DIYが好きな方は、いい経験にもなりますので試す価値ありの故障修理です。