巨大なジェットエンジンは点火プラグも巨大だった!
・自動車から取り外した点火プラグと、ボーイング747(ジャンボジェット)の巨大なジェットエンジンで使用された点火プラグについて、比較や特徴を紹介する内容です。
Frank K. from Anchorage, Alaska, USA, CC BY 2.0,
B747で使用された点火プラグ
・自動車用の点火プラグは中指程度のサイズですが、B747 JT9Dエンジンで使用された点火プラグと全長が15㎝と巨大なサイズ。
高温高圧環境に長時間晒される部品には、どのような材質や特徴があるのか。
ボールペンとサイズを比較(点火プラグの全長は15㎝)
シルバーの部分には、インコネルと呼ばれるニッケル基耐熱合金が使用されている。
中心電極にはタングステンが使用されている。近年の自動車用にはイリジウムが増えた。
点火プラグについて
- プラグメーカー:チャンピオン製
- 搭載機種:B747 JT9Dエンジン
- 中心電極はタングステン(近年の自動車はイリジウム)
- ケースの一部にインコネル等の耐熱合金が使用されている
- エンジン作動中は1,500~2,000℃の燃焼ガスに晒される。
- 約2,000時間(距離にして約180万km)交換不要。一般的な自動車用は約2万キロ
航空資料館
余談ですが、B767-200に搭載されているCF6-80Aという古いエンジンの点火プラグには、電極部に放射性物質が塗布されており、素手では触れることができなかったという話があります。
Airborne_Express_767-200.jpg: Dylan Ashe from San Jose, USAderivative work: Altair78, CC BY-SA 2.0,
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