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【ジェットエンジン】ファンブレードのお値段まとめました

【みんなが疑問に思うあの値段】今回はジェットエンジンの中でグルグル回っている大きなファンブレード1枚の値段を調べてまとめてみました。

 

航空資料館

ファンブレードとタービンブレードの見分け方、バードストライクによるエンジン破損について知りたい方は下記の記事が参考になります。

ファンブレードとは

飛行機のエンジン内でグルグル回っている巨大なファンブレード。その前面にあるファン部分だけで推進力の7~8割を生み出すといわれる現代のターボファンエンジン。

飛行中は機に追従するよう穏やかに回っているように見えますが、実際は音速を超える速さで回転している場合もあります。

洗練された技術は美しい!』という言葉のとおり、その時代の極限まで技術を追求したファンブレードは本来の機能だけでなく芸術の域に達することも。

 

芸術品として認められたファンブレード
世界最大の双発機 B777-300ERに搭載されている、世界最大級の推力を持つGE90-115Bエンジンのファンブレードは、そのデザイン性の美しさからニューヨーク近代美術館にも展示されています。


画像:JAL スカイミュージアム GE90-115B ファンブレード

エンジン型式によって違うファンブレードの値段

SNSでも時々話題になるファンブレード1枚のお値段をまとめてみました。

機種 エンジン型式 ファン1枚の値段
B737-400 CFM56-3C1 120万円
B737-800 CFM56-7B 450万円
B767-300 CF6-80C2 200~250万円
B747SR CF6-50 180万円
B747-100 JT9D-7 170万円
B777-200 PW4077 600万円
B777-300ER GE90-115B 1500万
B787 TRENT 1000 1000万
A350-900 TRENT XWB-84 2000万

※ドルのレートやプライスリストの違いにより価格は前後している場合があります。参考例としてご利用ください。

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ファンブレード枚数と反比例して価格は上昇

初期のB747に使用されていたJT9Dエンジンのファンブレードは合計 46枚でした。その後、技術改良により最終型のエンジンではブレードの枚数を 38枚(JT9D-7Rシリーズ)まで減らすことに成功。

1995年以降は、ブレード表面に突起物が全くないフラットなワイドコードファンブレードが主流となった。その結果、ブレード枚数が24枚というエンジンや、さらに18枚というタイプまで誕生している。

ちなみに、ブレードの枚数が減ると部品コストも安くなるかというと話は違うようで、同一推力の38枚タイプと22枚タイプのエンジンを比較した場合、前者は1枚 約200万円・後者は1枚 約1000万円という場合もあるようです。

もし、何らかのトラブルでファンブレードを全交換することになると、整備費用は後者が3倍も高くなるということになります。

 

ワイドコードファンブレードのメリット・デメリット

ワイドコードファンブレードは空力性能向上整備性がよくなるなどメリットも多くありますが、欠点は重量が重くなることと製造コスト。

ワイドコード・ファンを使うとファン全体を構成するブレードの必要枚数を少なくできるが1枚当たりの重量が重くなる。それに伴い、ブレードを取り付けるディスクを頑丈にする必要があり、ディスクが重くなればそれを保持するベアリングやシャフトまで重くなるというスパイラルに入り結果的に重いエンジンとなってしまいメリットは相殺されてしまう。

魅力的な性能を発揮するワイドコード・ファンだが、採用するためにはブレード単体の軽量化が必須。

従来のスナバー付きファンブレード(突起のついたファン)は、チタン合金製のソリッド(中実)タイプがほとんどだったが、ワイドコード化するためにメーカー各社は様々なタイプを開発した。

PWとRRは、チタン合金という材質は変えずに内部を中空にするホロータイプのファンブレードを開発。採用例としてはPWがB777(PW4084/4090)に、RRがTrentシリーズ(A330/A340/A350/A380/B747-400/757/767/777/787など)、その他 A320(IAE V2500)にもRR RB211-535E4の技術を使ったファンが採用されている。

 

チタン合金製スナバー付きファンブレード

CFM56-3

【B737-400/-500】CFM56-3C1のファンブレード

チタン合金製 ワイドコードファンブレード

CFM56-7B

【B737-800】CFM56-7B ワイドコード・ファンブレード

CFRP製ワイドコード ファンブレード

GE90-115B

【B777-200ER】GE90-94B カーボン製(CFRP)ファンブレード

ツイッターでも話題

ファンブレードを探している人は必見

・現在は売り切れとなってしまいましたが、過去には本家ANAの公式ショップでもエアバスA320(エンジン型式 CFM56-5A1 )の使用済み廃棄ファンブレードのオブジェが販売されていました。

普段なかなか触れることも購入することもできないファンブレードですが、航空ジャンク市や専門ショップなどで販売している場合もあります。

 

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航空資料館

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参考にしたサイト
WEB アテプリ JTA
・JALの旅コミュニティ

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1 COMMENT

散歩中の人

OB整備士です。いつも興味深く記事を拝見しています。貴方のサイトは初心者向けといいながら時々本気モードで暴走解説する飛行機マニアっぷりが愉快。随分お調べになられたと読んでいてわかります。エンジンについては別の記事にコメントします。

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