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エアバスA350とボーイングB787の燃費比較|1時間に使う燃料は?

国内線でも就航開始した最新鋭のエアバスA350、燃費効率を重視したボーイングB787。両者の燃費はどれくらいなのか。

1時間当たりの燃料消費量と、1座席当たり(100㎞飛行時)の燃料コストを比較してみました。

 

エアバス A350とボーイング B787の燃費

機体スペック

・一般的にA350とB787は比較の対象としてなりやすい機体ですが、実際はB787-8は250席クラスのB767の後継機として、A350はA300/A330といった300席クラスの後継機として位置付けられています。

 

BOEING 787-8 AIRBUS A350-900
全長 56.7m 67.0m
全幅 60.1m 64.7m
全高 16.9m 16.9m
最大離陸重量 219トン 280トン
座席数 250席(標準仕様) 314席(標準仕様)
巡航速度 M0.85(903㎞/h) M0.85(903㎞/h)
航続距離 15,000㎞ 15,000㎞
エンジン RR Trent1000、GEnx RR Trent XWB
運用開始 2013年 2015年

燃費の比較

・エアラインによって座席仕様やオプションに違いがあるので、ここではカタログ値を用いて燃費比較をしています。

 

※各機体の燃費は満席時の数値なので、実際の燃費はこの数値よりも少ない値になる場合があります。

型式 標準座席数 燃料消費量
(1時間当り)
1座席あたり100km移動時の燃料コスト
A350-900 315 席 6,805 L 2.40 L
B787-8 243 席 6,080 L 2.77 L

・単純に燃料消費量だけで見るとB787に比べてA350が多い

 

・満席時の一人当たりの燃料コストはA350が良い

 

ポイント!
・旅客機はエアライン各社の仕様により座席数が標準と異なる場合があります。また、飛行高度や風の影響など様々な要因で燃費は大きく変化します。この表では、標準仕様・カタログ値など平均燃費でまとめています。

燃料消費量(1時間当たり)

・標準座席数および巡航速度で飛行した場合の燃料消費量をリットル(単位:L)で表示。

燃料コスト

・大型機から小型機まで様々な種類がある旅客機は、単純に燃料消費量だけでは性能比較ができません。

そこで性能比較によく使われるのが燃料コストと呼ばれるもので、1座席(乗客一人)が100㎞飛行した場合の燃料消費量(単位 L/100㎞)という数値で比較します。

エンジンの燃費をTSFCで比較する

TSFC (lb/hr/lb)という単位は、1ポンドの推力を1時間発生させるのに何ポンドの燃料を使うか表すものです。

※SFC(燃料消費率)と呼ばれる場合もあります。

この数値からわかることは、巡航時の燃料消費量の目安を知ることができるということ。

また、単位変換してエンジンの数を掛けると、その飛行機が1時間当り何リットルの燃料を消費しているのかもわかる便利な数値です。

両エンジンの燃費を比較するTSFCを調べた結果がこちら。

 

BOEING
B787-9
AIRBUS
A350-900
エンジン型式 RR Trent 1000 RR Trent XWB
離陸推力 (lbf) 69,194 84,000
巡航推力 (lbf) 10,000 12,500
TSFC (lb/hr/lb) 0.53 0.477
巡航1分当りの消費量 約50 リットル 約56 リットル
巡航時 燃料消費量(エンジン2基)
1分当たり 約100 リットル 約112 リットル
1時間当たり 約6,000 リットル 約6,720 リットル

※燃料消費量は、飛行重量・飛行高度・巡航速度・天候など様々な条件で変化します。

エアバス A350とボーイング B787の違い

・A350-900とB787-8を8つのイラストで比較する。機体スペックの違いが気になる方はこちらも参考になります。

【イラストで比較】AIRBUS A350-900とBOEING 787-8の違い

 

この記事も参考になりますエアバスA320が1分間に使う燃料は?

飛行機の燃費・エアバス A320が1分間に使う燃料は?なぜエンジンは2タイプあるの?
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