【B737-800】コックピットの突起が意外な効果

【エアバンド入門 #10】空港に行く前にATISで使用滑走路を調べよう

ATIS(飛行場情報放送)とは、離着陸する航空機に対して、空港の気象状況や使用滑走路などを連続送信している無線局で大きな空港などに設置されています。

空港に行く前にATISで使用滑走路を確認することで効率よく飛行機撮影ができます。

 

ATISは空港の状況や天候を放送

ATISは音声合成装置による機械音声で空港状況をエンドレスで送信しています。

通常は30分毎に更新されますが、天候の急変やランウェイクローズなどが発生した場合は内容を更新してパイロットへ情報提供しています。

ATISの自動放送はある程度フォーマットが決まっていますが、空港によっては微妙に違う場合があります。

羽田だと滑走路が4本なのでランウェイに関する内容が多くなったり、滑走路が1本の空港でも周辺の気象状況が悪ければ雲に関する内容が増えます。

また、米軍基地だと肉声をテープに録音し繰り返し再生する場合もあります。

天気を文字で表現する

普段、天気予報といえば天気図や晴れ曇りなど誰にでもわかりやすいイラストや図を多用して、テレビやインターネットで紹介しています。

しかし、パイロットが使用する航空用の天気状況は文字や数値による電文で提供されています。これは余計な思い込みや判断ミスをしないよう事実だけを正確な数値で伝えるためです。

ATISの実例と内容解説

下記の例は、福岡空港のATISという設定で解説しています。

空港によっては順序やフォーマットが微妙に違う場合もありますが、最初は滑走路(Runway)に関する内容が聴き取れれば問題ありません。

Fukuoka Airport Infomation “B” 2200Z ILS Runway 34 Approach Using Runway 34 Departure Frequency 119.7 Wind 020 degrees 10 knot Visibility 20 km FEW 1,500 feet cumulus Temperature 14 Dewpoint 9 QNH 29.85 inches Advice You Have Infomation “B”

ATISの内容

① Fukuoka Airport ② Infomation “B” ③ 2200Z ④ ILS Runway 34 Approach Using Runway 34 ⑤ Departure Frequency 119.7 ⑥ Wind 020 degrees 10 knot ⑦ Visibility 20 km ⑧ FEW 1,500 feet cumulus ⑨ Temperature 14 Dewpoint 9 ⑩ QNH 29.85 inches ⑪ Advice You Have Infomation “B”

① Fukuoka Airport(福岡空港)

② Infomation “B”:情報の識別符号 A~Zまで情報が変わるごとに切り替わる
(A:アルファ B:ブラボー C:チャーリーとフォネティックコードで発音される)

③ 2200Z:観測時間:協定世界時、日本時間は+9時間を足す

④ ILS Runway 34 Approach Using Runway 34 (使用滑走路は34番、着陸も34番を使用)

⑤ Departure Frequency 119.7 (離陸後に交信する周波数)

⑥ Wind 020 degrees 10 knot (風向風速:020度から10ノットの風)

⑦ Visibility 20 km(視程:20km)

⑧ FEW 1,500 feet cumulus(空港上空の雲の様子:1500フィートに積雲が2/8 )

⑨ Temperature 14 Dewpoint 9 (気温:14℃ 露点温度:9℃)

⑩ QNH 29.85 inches (高度計規正値:29.85 水銀柱インチ)

⑪ Advice You Have Infomation “B”(ATIS “B”(ブラボー)の情報)

※雲の種類や雲量に関しては別記事で紹介する予定です。

全国空港 ATIS周波数

ATISの放送は空港によって、24時間または運用中のみなど実施時間が違います。また、ATISがない空港は直接管制官から伝えられる場合があります。

ATIS周波数リスト(モードはAM)

空港・飛行場周波数(MHz)空港・飛行場周波数(MHz)
新千歳128.6徳島246.8
函館126.6高知126.45
三沢128.4 / 315.35松山126.65
八戸245.8広島127.25
仙台126.45岩国128.4 / 283.0
新潟128.45小月245.8
成田国際128.25福岡127.2
羽田空港128.8大分127.8
横田128.4 / 281.0熊本128.8
厚木246.8長崎126.85
座間126.3宮崎126.8
キャンプ富士126.3鹿児島127.05
中部国際127.075鹿屋246.8
大阪国際128.6嘉手納124.2 / 280.5
神戸128.075普天間230.3
関西国際127.85那覇127.8 / 293.0
高松127.45新石垣128.675

※ATIS周波数 AIM-J 2017を参照

飛行機撮影に役立つATISの活用

風は一日中同じ方角から吹くわけではなく、時間とともに風向・風速は変化します。

ランウェイエンドでアプローチ機を撮影している場合、徐々に風向が変化しているのに気づかず、お目当ての飛行機が降りる時間にランウェイチェンジとなり撮影できないという可能性もあります。

撮影の合間にATISを確認することで、風向の変化を早めに察知できランウェイチェンジの可能性が高ければ早めに移動できます。

ランウェイエンドから反対のエンドまでは以外に遠く、車でも15分以上かかる場合もあります。

 

ランウェイチェンジとは

飛行機は基本的に風に向かって離着陸をしています。滑走路が1本の空港(ランウェイエンド)で到着機を撮影している場合、風向きが反対になると離着陸が反対となり、到着機を撮影していた場所は離陸機の撮影ポイントとなります。

まとめ:これでエアバンド入門編は終了です

【エアバンド初心者講座】 第1話から第10話までお疲れ様でした。

このエアバンド入門の話は、初心者がエアバンドを聴く際に最低限必要な内容を紹介できないかと考え簡潔にまとめたものです。

また、これから始めたいと考えている方にもエアバンドという趣味の楽しさを伝えたいという気持ちがありました。

エアバンドは撮影のツールにもなりますが、遥かかなたの上空を飛ぶ飛行機を追いかけるという楽しさもあります。

【航空無線入門】一覧に戻る

【エアバンド入門 #9】空にも制限速度がある

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Translate »