将来、航空整備士を目指すなら英語は必須だと聞いたことはありませんか?しかし、一体どんな場面で英語を使うのか?国内のエアラインで働くなら日本語でいいのでは?
今回の専門書は、そんな疑問を解決する内容です。ちょっとだけリアルな航空整備の現場に足を踏み入れてみませんか。
これから学ぶ航空機整備英語マニュアル
目次
- この本の構成(英文法・AMM・IPCについて)
- 本文中で記載されている略語
- 英文マニュアルを読むための英文法
- AMM(エアクラフトメンテナンスマニュアル)の読み方
- IPC(イラストパーツカタログ)の読み方
- 付録(線・図形・位置・方位の表し方)
本の内容
航空機は様々な言語の国々で運航されているので、共通言語として英語が使われています。
しかし、日本を含めヨーロッパなど非英語圏の国々では、英文法のちょっとしたニュアンスの違いで勘違いや誤った作業に結びつく可能性が危惧されていました。
そうした経緯から、航空機整備マニュアルで使用する技術英語はSimplified Technical English (S.E.)と呼ばれる文書規格が誕生し、B777以降の機体整備マニュアルに採用されています。
この本では、SE化された航空機整備英語マニュアルの読み方を解説。整備現場で役立てられるようANAとJALが協賛し発行されたものです。
内容も実際の大型機(B777やB767)のAMM (Aircraft Maintenance Manual)を使用して、到着から出発までの間によく使われる点検内容やトラブル対処を紹介。
一例をあげると、ブレーキの点検手順・エンジンオイルの点検・コックピット ディスプレイの交換・ブレーキユニットの交換・エンジンオイル補給など。
パートⅡでは、IPC (Illustrated Parts Catalog)という部品カタログの読み方を解説。
現役の航空整備士やこれから目指す学生向けの専門書ですが、航空メカファンもきっと満足できる一冊です。
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