B737-800とB747の操縦特性を比較解説(大型機と小型機に分類される両者、飛行特性はどう違うのか?)
内容はパイロットの技能向上用として書かれているが、フライトシミュレーターや飛行機に乗ることが趣味の人にも楽しめるおすすめの一冊。
輸送機T類の操縦 B737-800 vs B747
本の目次
- 空力とManeuver
- 地上において
- 離陸
- Descend & Approach
- 着陸
- 速度とbankについて
本の内容
・飛行機の違いを比較している一般的な書籍の内容といえば、機体のサイズや座席数・航続距離など、性能や外観に関する内容が大半を占めている。
パイロットへのインタビュー記事などを読んでも、乗客を不安にさせないための配慮なのか、深く解説されている本はあまり存在しません。
たとえば↓
『B747からB737への移行はスムーズに行えました!』
『飛行特性に関しては特に大きな違いは感じられませんでした。』
『どちらもボーイング機らしい飛行特性で、いい飛行機です。』
『機種移行訓練時は若干戸惑いましたがすぐに慣れました。』
しかし、この【輸送機T類の操縦】は、実際にB747からB737へ移行したパイロットの視点で、大型機と小型機は何がどう操縦特性に違いがあるのかを専門的に解説しています。
内容を少し抜粋すると、「大型と小型」「4発と双発」「長距離機と短距離機」「高速と低速」「低燃費と高燃費」などの要素が、操縦特性にどう影響するのかを詳しく解説しています。
ロール特性やピッチ特性の違い、アプローチのパスなど専門用語やグラフ、数値を使って具体的に解説しています。
イラストはほとんどないので文字から飛行状態をイメージする必要があります。
基本的にはパイロットの技量向上が目的。
航空ファンも十分楽しめる内容ですが結構マニアックな資料です。
航空資料館