機内で流れるBGM集♪♪

The Jet Engine:ザ・ジェットエンジン(飛行機の本 #61)

・B787やA350などの大型旅客機から軍用機まで、様々なジェットエンジンを開発しているロールス・ロイス社。そのRRが発行したジェットエンジンの技術解説書(翻訳:日本航空技術協会)の最新版を紹介します。

滅多に見る機会のないジェットエンジンの内部。最新のTrentエンジンを題材に、豊富なカラー写真とイラストで技術解説しているのが特徴。

 

The Jet Engine:日本航空技術協会 翻訳

本の目次

  1. 理論と基本構造
  2. 経験
  3. 設計及び開発
  4. 環境への影響
  5. 性能
  6. ファン及びコンプレッサー
  7. 燃焼器
  8. タービン
  9. 負荷伝達装置
  10. 流体システム
  11. コントロール・システム
  12. 製造および組立
  13. エンジンの装備
  14. 整備
  15. 将来

・本書は1955年に初版の『The Jet Engine』が発行れて以来、何度も改訂されてきたが、本書は時代に合わせ内容を全面改訂・再編集された全く新しいジェットエンジンの技術書となっている。

航空ファンにとって特に魅力を感じるのが、エンジンを構成している部品の章ではないかと思う。

普段、あまり目にする機会がないジェットエンジン内部、ファンブレードや燃焼室、タービンブレード、FADECの基板といった部品の形状をカラー写真やイラストで詳細に解説している。

ジェットエンジンが好きな人なら、これだけでも資料として購入する価値は十分ある。

 

 

【中古購入時は注意が必要】

・2011年以前の【ザ・ジェットエンジン:翻訳 日本航空技術協会】とは内容が全く違うので、もし中古本を購入する際は注意が必要。

表紙が黒い『The Jet Engine』が2011年以降の発行となっています。

改訂前と改訂後では何が違うのか?詳しくは下記の記事で紹介しています。

ザ・ジェットエンジン:日本航空技術協会【飛行機の本 #39】

 

【どんな人におすすめ?】

航空入門者から航空従事者まで、ジェットエンジンに興味があればきっと役に立ちます。

 

この言葉が印象的だった!

タービン・システムの最初の仕事は生き残ることである・・・溶融点を充分越える温度の下で作動し毎秒500メートルの速度で移動する。各ブレードは18トンの遠心力で引っ張られる。【一部抜粋】

 

航空資料館

他のレビューでも触れられているとおり、日本語翻訳が少し読みにくくて残念。でも内容は最高!今後、改訂版がでたらもう一冊買いたいと思うほどの良書。

 

この本のまとめ
読みやすさ(日本語が・・・)
(1.0)
メカ的な面白さ
(5.0)
写真・図面の豊富さ
(5.0)
値段
(2.0)
入手性
(3.0)
買うべきか
(5.0)
4+

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