SR-71(ブラックバード)は、ケリー・ジョンソン率いる極秘開発チーム(スカンクワークス)によって設計された、銃弾よりも速いM3.2で飛行可能な高高度戦略偵察機。
本書『WARBIRD TECH SR-71』は、航空機のマニュアルから抜粋された三面図やイラスト、極秘に進められた組立てラインのクローズアップ写真などが数多く掲載されている。
WARBIRD TECH : SR-71 BLACK BIRD
本の目次
- SUNTAN,GUSTO and KINGFISH
- THE CIA’s OXCART
- ADVANCED MANNED INTERCEPTER
- DRONES OVER CHINA
- THE SENIOR CROWN
- FULL COLOR SECTION
- BYE,BYE BLACKBIRDS
- RESURRECTION
本の内容
高高度戦略偵察機SR-71は、1964年12月に初飛行した。1950年代後半にロッキードの開発チーム「スカンクワークス」によって設計されたA-12を改良した機体。
ブラックバードシリーズは、合計50機製造された。
- SR-71A:29機
- SR-71B:2機
- SR-71C:1機
- A-12:12機
- M-21:2機
- A-12B:1機
- YF-12A:3機
かつて、日本の嘉手納基地にも1968年3月~1991年まで配備され、北ベトナム・中国・朝鮮半島・旧ソ連の偵察任務を行っていた。1970年代は連日連夜の任務飛行が行われることもあった。
銃弾よりも速い、ニューヨーク・ロンドン間を1時間55分で飛行したという公式記録もある。エンジンや機体材質・空力設計などあらゆるものが全て最先端で最高軍事機密だったSR-71。
本書では、当時の希少な写真を織り交ぜながらメカニカルな視点で解説する。
ほとんどのページがモノクロ、ページ数は104と少ないのが残念なポイントですが、SR-71(ブラックバード)の飛行写真や組立ての様子などが掲載された希少な資料です。
航空資料館
1980年代終わりまで、嘉手納基地でもSR-71を見ることができました。夜間になると動き出し、轟音と共に飛び立つ姿は昼間の姿とは一転、どこか不気味さを感じる姿に変貌する。現在の嘉手納基地は、昔に比べて静かになったと個人的には思います。
この本のまとめ
読みやすさ(初心者向き)
(5.0)
メカ的な面白さ
(3.0)
写真・図面の豊富さ
(4.0)
値段
(1.0)
入手性
(1.0)
買うべきか
(4.0)
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