【知的好奇心を満足させる飛行機の話】

【飛行機撮影】ANA BOEING 747-400D|モノクロで振り返るジャンボの姿

ANA(全日空)の国際線・国内線を支え続けていたボーイング747-400 / -400Dは『テクノジャンボ』の名で親しまれていました。

B747シリーズでは初となる『2人乗務機』、計器をCRT(ブラウン管)に表示した『グラスコックピット』、-400(国際専用)の翼端には空気抵抗を低減させる『ウイングレット』を装備。当時、最新鋭のハイテク機として人気だった。

 

 

B747-400D(国内線用)の導入

国内線用として導入されたB747-400D(国内専用:ドメスティックの頭文字D)は客席が569席(2008年以降は565席)という大量輸送が可能な機体として、東京=伊丹、福岡、千歳、沖縄など高需要路線で活躍していた。

また、-400Dはウイングレットがないので在来型ジャンボと似ており、初心者の頃は 2階のコブの長さで見分けたりもした。

 

デビュー当時は子供から大人まで、この特徴ある2階席に座ることが憧れだった。しかし、静かな空間ということでサラリーマンに人気があり、予約がすぐに埋まる座ることが難しい特別な空間でもあった。

ちなみに、この-400Dの2階席(普通席)は、YS-11(64席)と同じ規模の座席数だった。

 

巨体を浮き上がらすエンジン

747の巨体を大空へ浮き上がらす原動力、ANAの747-400Dにはアメリカ GE製 CF6-80C2B1Fという高出力・低燃費のハイテクエンジンが4発装備されていた。

1基で最大推力26トンを発生させるこのエンジン。推力の75%程度を発生する力の源は、この直径2.36mのチタン製大型ファン。(ファンブレード数:38枚)

 

エンジンだけでなく、巨体を支えるランディングギアやタイヤなど、全てが巨大な部品で構成されているジャンボ。メンテナンスも大型機特有の難しさがあったという。

 

2014年3月31日 全機退役へのカウントダウン

人気のB747ジャンボジェットも時代の流れには勝てなかった。

時代は双発機、現在はB777やB787といった2つエンジンの飛行機が主流となった。双発機でありながら、軽々と太平洋を越え、10,000 km以上の航続距離を持つ高性能な旅客機が次々と誕生した。

運航コストや整備コストなど、様々な面で4発エンジン機より有利な双発機は世界各国のエアラインで採用。それにより、ジャンボは徐々に規模を縮小していく。

 

ANA B747 全機退役へのカウントダウンが始まった2014年。

全国の空港では、退役イベントやチャーター便が開催され、連日多くの航空ファンが羽田空港や千歳、沖縄那覇に集結した。

青い空・青い海を背景に着陸する747ジャンボの姿は美しかった。

 

B747には色々な顔があった。

・離陸時の自信に満ちた顔
・全神経を集中している着陸の顔
・スポットに入る直前のホッとした顔
・搭乗前の客を安心させる優しい顔

皆が思い思いに自分の好きなジャンボを撮影していた。

 

2014年3月31日 ラストフライト(那覇⇒羽田 NH126便)

ANAのB747ジャンボ、最後の営業運航となった3月31日

機材はB747-400D(JA8961)がラストフライトに当てられた。

NH126便(那覇発⇒羽田空港行き) は、大勢の人に見守られ定刻12時35分より24分遅れでスポット32番をプッシュバック。

多くのANA関係者に見守られながらの出発はとても感動的で今でも目に焼きついている。

 

 

JA8961は滑走路18に正対し停止、その一瞬周囲が静寂に包まれた。

最大出力に達したCF6-80C2が最後の唸りを上げ機体を加速させる。

わずか30秒ほどの離陸だったが、最後の離陸はなぜかとても長く感じた。

B747は地面を蹴り力強く上昇していく。

いつものように離陸する姿は今日で最後とは思えない光景だった。

午後3時30分、NH126便は定刻より30分遅れて羽田空港スポット408番に到着。放水アーチをくぐりスポットに入り最後の運航を終えた…

ジャンボほど多くの人に愛された飛行機はこれまでに無かっただろう。

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