【錆びない超合金】B747-400 キーホルダーの話

【超音速旅客機 コンコルド】マッハ2の飛行を可能にしたエンジン部品|オリンパス593 高圧タービン

・コンコルド(Concorde)は音速の2倍(マッハ2)を超える速度で飛行していた超音速旅客機。民間機では唯一のアフターバーナー付きターボジェットエンジンを搭載。1967年~2003年の間、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とエールフランス(AF)によって運航されていた。

マッハ2.05で巡航飛行中の際、各エンジンは1基あたり36,000馬力に相当する推進力を発生する強力な「ロールスロイス/スネクマ製 オリンパス593」が搭載されていた。

そのエンジンの心臓部となる高圧タービンブレード(HPT)を紹介します。

 

Concorde 216 (G-BOAF) last flightArpingstone, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

オリンパス593 高圧タービンブレード

SST Concorde

RR / Snecma Olympus593

High Pressure Turbine Blade  (HPT)

  • エンジン型式:RR Olympus 593 Mk610
  • 開発年:1966年
  • 最大推力:38,050 lb(アフターバーナー使用時)
  • 高圧段 最大回転数(N2):9,016 rpm
  • タービン入口温度:1450 ℃(最大)
  • 材質:ニッケル基耐熱超合金 Nimonic 100
  • 結晶構造:一方向性凝固(DS材)
  • 冷却方式:コンベクション
  • サイズ:全長 約18cm 重量 450グラム
  • 備考:開発当時(1960年後半)、最高の材質とされたニッケル基耐熱合金 Nimonic 100を採用。圧縮機から抽出した450℃の空気でブレード内部を空冷することで耐熱温度は1450℃に達した。ちなみに、同時期に登場したB747は1250℃前後だった。

Olympus 593 ABNimbus227, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

タービンブレードの画像

・オリンパス593エンジンの燃費や性能の決め手となる高圧タービンブレード。サイズは、長さ18㎝・重さ450グラムと小さなブレード。

 

高圧タービンブレード 約18cm

高圧タービンブレード 背側

コンベクションクーリング用 18個の冷却孔

・冷却孔は根元から先端へ貫通している

RR オリンパス593 Mk610 仕様
最大推力38,050 lb(アフターバーナー使用時)、31,350 lb(未使用時)
サイズ全長:7.11m、直径:1.21m
重量3,175 kg
構成圧縮機:低圧7段、高圧7段
タービン:低圧1段、高圧1段
総圧力比15.5:1
推力重量比5.4
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