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ジェットエンジンの仕組み:吉中 司 著【飛行機の本 #13】

ジェットエンジンは、なぜ巨大なパワーがでるのか?どんな仕組みなのか?素朴な疑問だけど奥が深い。そんな内容をわかりやすく解説。

ここ数年で発売されたジェットエンジンの本では、間違いなく断トツ上位なのが、この『ジェットエンジンの仕組み』という本。

 

ジェットエンジンの仕組み:吉中 司(著)

本の目次

  1. レシプロからジェットへージェットエンジン誕生の歴史
  2. より速く、より遠くー熱サイクル
  3. 流れと機械のハーモニーエンジンの主要構成要素
  4. 頼れるエンジンーエンジン高信頼性への努力
  5. チャンスか危機かー将来のジェットエンジン
  6. 日本の貢献

 

本の内容

基礎編では、なぜジェットエンジンは巨大なパワーを発生するのか?エンジンの構成部品、作動原理などをわかりやすく解説している。

応用編としては、タービンブレードの材質コーティング技術など。入門書と位置づけられているが、間違いなく専門書に近い内容。

ジェットエンジンに興味があるという方はぜひ一読することをおすすめする。

初心者が読む場合は、一度別のエンジン入門書で専門用語など基礎を理解してから読むと、この本の凄さがわかるだろう。

 

どんな人におすすめ?

ジェットエンジンが3度の飯より好きな人

ジェット機の醍醐味はやはりあの迫力ある離陸

巨体を浮上させために、轟音を発する大出力のエンジン。常にその時代の最先端技術が投入されるジェットエンジンは、人を惹きつけてやまない魅力があります。

外見はシンプル、しかし内部は複雑極まりないジェットエンジン。その疑問を、プラット アンド ホイットニーのエンジニアである著者があらゆる視点で解説。

少々難しいページもありますが、タービンブレードの章に関しては特に素晴らしく、国内の書籍でここまで説明しているのは珍しいと個人的に思ったほど。

ニッケル耐熱合金の材質や単結晶の製造法セラミックコーティングに興味を持っている人はぜひ一読することをおすすめ。

将来、ジェットエンジン業界に携わりたいという方もきっと役に立つと思います。

 

著者の言葉

ジェットエンジンには、空力、熱力、燃焼、音響、機械設計、応力、振動、材料、制御、機械工作、計測、品質管理など幅広い工学知識、それも先端知識が必要となる。

 

航空資料館

大好きな本なので、『外出用』と『寝る用』に同じ本を2冊を持っています。

 

この本の評価
読みやすさ(初心者向き)
(3.5)
メカ的な面白さ
(5.0)
写真・図面の豊富さ
(4.5)
値段
(3.0)
入手性
(4.0)
総合評価
(4.5)
3+

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