飛行機(航空輸送・運用)に関する調べ物をする場合、この【飛行機の百科辞典】があれば、何十冊も専門書を用意して調べる必要はありません。
ボーイング777を例に、離陸前から着陸後まで各フェーズ毎に内容を分け、旅客機のメカニズム・運航を支える技術について記述されています。
辞典としての機能に加えて、読み物としての内容も合わせ持った役に立つ飛行機の百科事典です。
飛行機の百科事典:丸善
本の目次
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搭乗・ウエイト・アンド・バランス・地上支援施設・車両・APU・飛行計画・ドア構造・非常用装備品・運航管理のコンピューターシステム
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エンジンスタート・エンジンのしくみ・エンジン推力の発生メカニズムと性能・ジェットエンジン材料・ジェット燃料・エンジン内部の空気流れ・エンジンにおける燃焼・インテークとジェットノズル・エンジンの作動を支える機器・サイクルと性能・エンジン性能の進化・基本サイクルの解析
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タキシング・滑走路への移動・機体の灯火・空港の管制・空港の交通管理システム・積雪・台風時の対応・EFB
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離陸・離陸性能・揚力の発生・翼型について・翼への着氷・コクピットの装備・操縦系統・離陸操縦・緊急操縦・ブレーキシステム・滑走路・エンジンのパワーアップ・離陸騒音と排出ガス・ガスタービン・ジェットエンジン
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上昇・上昇性能・抵抗の発生・障害物回避・旋回操縦・空調系統
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巡航・巡航時の性能・運動モード・安定性増大装置・トリムのとり方・飛行管理システム・遷音速飛行の空気力学・自動操縦装置・突風応答・インターフォンシステムなど・化粧室・ギャレー・酸素系統・航空路の監視システム・航空路をつくる無線標識・航空路の管制・滑空性能・緊急降下・パイロットと雲・積乱雲・ルートのとり合い・ETOPS
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降下・降下性能・降下・着陸する飛行機の交通整理・空港周辺の空域の監視・防氷系統・RAT・テイラード・アライバル・ホールディング
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進入・高揚力装置・計器進入方式・落雷・横風進入・後方乱流・ウィンドシアとダウンバースト・PIO
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着陸・着陸性能・航空灯火・脚配置・着陸操縦・計器による着陸・航空機の失速・地面効果・床構造・緊急脱出・ランディングテクニック・地上誘導・Tipping(しりもち防止)
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駐機・CMC・エンジンの保守管理・機体各部の材料・飛行機の塗装・信頼性管理方式・整備方式・整備士制度・ブラック・ボックス
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飛行機を支える技術・機体の基本仕様の決定・主翼平面形状・風洞とCFD・空気流れの機体各部との干渉・静安定と翼・飛行機に作用する力・構造の設計思想・胴体の構造・翼の構造・フラッター・リベットとボルト・窓のしくみ・エンジンの制御・エンジン騒音・エンジン排気・エンジントラブル・防火系統・電気系統・油圧系統・高圧空気系統・座席・インフライトエンターテイメントシステム・航空計器・警報装置の種類と機能・モニタリング装置・通信装置・機上レーダー・航法系統・全地球航法衛星システム・広域航法と基準・管制情報処理システム・管制間隔・航空交通管理と航空交通業務・将来の飛行機はどうなるか・飛行機構造の特徴・全機構造試験・飛行機エンジンの将来・飛行機の寿命・将来の航空交通管理システム・単位の話
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略語表
本の内容
・飛行機の百科事典を構成するにあたって、各章ごとに大学や研究所で航空工学を研究されている方、航空会社で実際に運航業務・メンテナンスに携わっている多くのスペシャリストによって編集されているのが大きな特徴。
旅客機の運航に携わる多くの専門家の技術と知恵を一つに結集し、一連の流れを時系列にわかりやすく容易に理解できるようまとめられています。
例題となる旅客機も有名なB777(トリプルセブン)をモデルに、豊富な図面や表などを用いて技術的に解説されています。
航空入門者から航空従事者まで幅広く活用できる百科事典です。
航空資料館
一行一行の短い文章には、様々なプロフェショナルの知恵と技術が含まれています。
この本のまとめ
読みやすさ(初心者向き)
(5.0)
メカ的な面白さ
(5.0)
写真・図面の豊富さ
(4.0)
値段
(2.0)
入手性
(2.0)
買うべきか
(4.0)
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