飛行の安全はエンジェルが見守っている。
ジェットエンジンの内部に天使がいる。一体どういうことなのか?
今回はあまり知られていない飛行機の雑学を紹介します。
エンジェルはどこにいる
・エンジェルはジェットエンジンのどこに宿るのか。
その場所は、下の画像のLow-Pressure-Turbine(低圧タービン)部分です。
Angel Wing(天使の羽)
低圧タービン(LPT)の根元付近を見ると腕が伸びたような部分がある。
・低圧タービンの根元付近には、左右に腕を広げた形の部分があります。この形状が羽を広げた天使に見えることから、一部のエンジンメーカーでは”Angel Wing:天使の羽”という名称が使われています。
一般的には、 ”シールリップ”や”ステーター・ローター・シール”などと呼ばれています。
どんな役目なのか
根元のプラットフォームを延長した形状のAngel Wingには3つの主な役目がある
Angel Wingの3つの主な役目
- 燃焼ガスをスムーズに効率よく流す
- 前後のノズルガイドベーンとの間隔を広げるスペーサー
- 低圧タービン部のノイズを低減
メカニカルな目的を調べてしまうと少し味気なくなりますが、この部分に”Angel Wing:天使の羽”と名付けるエンジンメーカーはオシャレですね。
目的地到着までずっと天使が飛行の安全を見守ってくれている。
安心・快適な空の旅が楽しめそうです。
天使の羽を持つGE90エンジンを搭載した B777-300ER JA735J
航空資料館
”Angel Wing”という名称はGE系のエンジンで呼ばれています。他のメーカーはわかりません。普通の一般名称を使っているのかもしれません。
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