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【飛行を守るエンジェル】ジェットエンジンの内部に宿る天使とは(2021/2 特集)

飛行の安全を見守るエンジェルウイング

飛行の安全はエンジェルが見守っている。

ジェットエンジンの内部に天使がいる。一体どういうことなのか?

今回はあまり知られていない飛行機の雑学を紹介します。

 

エンジェルはどこにいる

・エンジェルはジェットエンジンのどこに宿るのか。

その場所は、下の画像のLow-Pressure-Turbine(低圧タービン)部分です。

 

Angel Wing(天使の羽)

低圧タービン(LPT)の根元付近を見ると腕が伸びたような部分がある。

・低圧タービンの根元付近には、左右に腕を広げた形の部分があります。この形状が羽を広げた天使に見えることから、一部のエンジンメーカーでは”Angel Wing:天使の羽”という名称が使われています。

一般的には、 ”シールリップ”や”ステーター・ローター・シール”などと呼ばれています。

 

どんな役目なのか

根元のプラットフォームを延長した形状のAngel Wingには3つの主な役目がある

 

Angel Wingの3つの主な役目

  • 燃焼ガスをスムーズに効率よく流す
  • 前後のノズルガイドベーンとの間隔を広げるスペーサー
  • 低圧タービン部のノイズを低減

メカニカルな目的を調べてしまうと少し味気なくなりますが、この部分に”Angel Wing:天使の羽”と名付けるエンジンメーカーはオシャレですね。

目的地到着までずっと天使が飛行の安全を見守ってくれている。

安心・快適な空の旅が楽しめそうです。

 

天使の羽を持つGE90エンジンを搭載した B777-300ER JA735J

 

航空資料館

”Angel Wing”という名称はGE系のエンジンで呼ばれています。他のメーカーはわかりません。普通の一般名称を使っているのかもしれません。
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