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【何が違う?】ジェット&ガスタービン(JET AND TURBINE AERO ENGINES)

「ビル・ガンストンのジェットエンジンの本を買う予定ですが何がいいですか?」似たような質問が多かったので、まとめて解説します。

世界中のジェットエンジン愛好家が読んでいるといわれている「JET AND TURBINE AERO ENGINES:BILL GUNSTONE 著」は、1995年に第1版が発行され4版まで発売されています。

また、過去には翻訳本も発売されました。

JET AND TURBINE AERO ENGINES

原書『THE DEVELOPMENT OF JET AND TURBINE AERO ENGINES:BILL GUNSTONE』は、1995年に初版が発行され、2008年の第4版が最新となっている。

1995年発行初版

2008年 第4版

よく寄せられる質問 ①
・表紙が全く違いますが内容は同じですか?
・第1版と最新版の違いは?

・1995年発行の第1版と4版の違いについては、第1部の技術的解説は特に変わっていませんが、第2部の歴史的変遷に下記のエンジンが追加されています。

主なエンジンのみですが、下記に抜粋してみました。

追加されたエンジンの概要が不要という方は、第1版を購入しても特に問題はないと思います。

  • CFM56-7Bシリーズ(B737用)
  • GP7200シリーズ(A380用)
  • F119
  • Trent 500、700
  • GE90-115B
  • CF34-10
  • F135・F120
  • GEnx
  • RR Trent 1000
  • HF118

 

翻訳本:ジェット&ガスタービン

1997年に酣燈社から発売された「ジェット&ガスタービン 」が原書の翻訳本となっており、第1版を翻訳したものと思われます。

 

よく寄せられる質問②
・中古で見つけましたが、何年に発行したものが最新版ですか?
・第4版を翻訳したものは存在しますか?
・洋書のJET AND…と緑のジェット&…は異なるものですか?

翻訳本は1997年発行の初版のみ(たぶん…増刷や改訂版はない)だけなので、中古で見つけた場合はどれを買っても同じ内容だと思います。

本の目次

  1. 原理:ロケットは真空中でも作動する?
  2. コンプレッサー:遠心圧縮機・軸流圧縮機
  3. 燃焼室:構成要素 / GE90とV2500の場合
  4. タービン:役割・性能改善の歩み
  5. ジェットパイプ:アフターバーナー、騒音、推力の方向制御
  6. プロペラとファン:変遷・究極的なものを求めて
  7. エンジンシステム:潤滑油、燃料、制御、ギアボックス
  8. 構造:製造プロセス、ファン・タービンブレード、燃焼室
  9. 装着:遷音速機、超音速機、ステルス機、ターボプロップ
  10. パイオニア:ホイットル、フォンオハイン、ハインケル
  11. 第2次世界大戦:開戦前後のイギリス、ドイツ、ソ連、アメリカ
  12. ロケット及びラムジェット:ラムジェット、パルスジェット
  13. 第2次大戦後から1960年代:水素・原子力エンジン、JT3~JT9の幕開け
  14. パワーリフト:VTOL、STOL、ハリアーエンジン
  15. 軍用エンジン:F100、F101、F404、F110、F118、F119、欧州
  16. 民間エンジン:JT8、CFM56 、V2500、オリンパス593、小型機用
  17. ターボプロップおよびプロップファン
  18. ヘリコプター:各種ターボシャフト、ロシアの大型エンジン
翻訳本についてはこちらで解説しています↓

ジェット&ガスタービンエンジン その技術と変遷(飛行機の本 #60)

・ジェットエンジン好きには最高の一冊となる「JET AND TURBINE AERO ENGINE」とその翻訳本。発行部数が少ないせいか、中古でもなかなか見つからず、価格も定価から下がりにくいという希少本となっています。

もし気になる方は、見つけた時に迷わず購入されることをお勧めします。

 

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