【航空ジャンク市⑧】飛行機マニア垂涎の品 ピトー管の見分け方

・航空ジャンク品で人気急上昇の品が【旅客機のピトー管】という部品。航空機の速度を計る重要なパーツ。

一つの機体にわずか3~4本という希少性がマニアの間で人気となっている。

その中でもレア度最大級といわれる、入手困難な大型旅客機のピトー管についての紹介と見分け方についてまとめました。

 

形状で見分ける

Boeing 747クラシック

・B747クラシックの左下側に装着されていた速度用のピトー管。

B747クラシック ピトー管

Boeing 737 (エレベーターフィール用)

・コックピット付近にある速度用ではなく、垂直尾翼にあるエレベーターフィール(舵感装置)用の動圧測定用ピトー管。B737-400や-500の垂直尾翼下側に左右1本ずつ取り付けられている。

B737 エレベーターフィール用 ピトー管

MD-90/MD-81

・MD90・MD81シリーズ・DC9・B717の機体には、同一のピトー管がコックピットの前面に3本搭載されている。

MD-90 ピトー管

MD-81 ピトー管

先端付近に注目する

・飛行機の速度を測る場合、動圧と静圧の両方を測定する必要があります。しかし、ピトー管の種類は様々で機体によっても違いがあります。

ピトー管で動圧のみを測り、胴体にある静圧孔で静圧を測定する機体(MD-90)もあれば、B777やB747のように動圧と静圧を一本のピトー管で同時に検出できる物もあります。

動圧のみを測定

・動圧のみを測定するピトー管は静圧孔がなくシンプルな形状になっています。

 

動圧と静圧を測定

・ピトー管本体に複数の静圧孔があいているのが特徴。根元には複数の配管があり、それぞれにP(動圧)・S1(静圧)・S2といった表示が打刻されている。その他にヒーター用のコネクターがある。

 

ポイントはヒーター部分

・映画『ハッピーフライト』で一躍有名になったピトー管。そのヒーター回路が故障したために上空で氷結。速度表示しないというトラブルに見舞われたという内容だったかと思います。

上空はもちろん地上でも、氷点下の場合や着氷の恐れがある場合には、ピトー管が氷結しないよう内蔵のヒーターでピトー管を加熱しています。

そのヒーター回路の仕様は、上の画像のようにピトー管本体に印字されている場合がほとんどです。

消費電力に注目

・ピトー管の形状が大きくなるのと比例して、ヒーターの消費電力も大きくなる傾向があります。

例えば、MD-90だと220Wですが、B747用だと690Wにもなります。

電圧も違いがある

・最新鋭の旅客機になるほど電圧は高くなる傾向にあります。例えば、B787やB777のピトーヒーターには AC 200V 400Hzが供給されています。

 

ピトーヒーターの電圧と消費電力
機体供給電圧消費電力
Boeing 787AC 200V/400Hz不明
Boeing 777AC 200V/400Hz不明
B747クラシックAC 115V/400Hz690W
B737(エレベーターフィール用)AC 115V/400Hz300W
MD-90DC 28V220W
MD-81DC 28V220W

 

まとめ:決まりごとを守るだけでは…

・ここまでの内容で、大型旅客機のピトー管を見分けることは十分可能です。機種に関しては、専門書や月刊誌・ネット画像を利用して特定することができます。

ただし、ここで注意が必要なことは軍用機の放出品は絶対に無いという思い込みや決め付けです。稀にF-15やF-4のピトー管などといった軍用機も混ざっている場合もあります。

そのような場合に、この章で紹介した内容と合致しているので旅客機と思い込むと軍用機の廃品を買う可能性があります。

常に幅広く色々な物を見ることが大切です。

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社員番号1120

羽カフェ最高。俺らのコレクションはもしかして軍用機かもしれない。ここの物と違ってたんよ。

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