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【航空ジャンク⑦】旅客機のコックピット関連部品の見分け方

航空ジャンク界の王者といえばコックピット関連部品。

このジャンク部門は奪い合い弱肉強食の世界。必要な予算も王者級。間違えると痛い出費となる計器やスイッチパネルはどのように探せばいいのか?

今回の記事では、旅客機の計器・スイッチパネルの探し方についてです。

計器やスイッチパネルは色々

・ここでもまずジャンルが分かれるのが、セスナやヘリコプターの計器、ジェット旅客機の計器、どちらが欲しいのかという選択です。

似たような計器でもセスナと大型旅客機では価格が違います。

購入目的が旅客機の計器の場合、単純に価格だけを比較して安い方を購入してしまうとセスナ機という場合があります。

また逆も同じく、セスナ機のVHF無線スイッチパネルを購入するつもりで、多少予算をオーバーしたが状態の良い物を購入したらジェット機の物だったという失敗。このような話は過去に何度か聞いたことがあります。

色で識別する

・基本中の基本となる色での見分けは、計器を識別する上でとても重要なポイントとなります。

例えば、ボーイング系の旅客機でもB737とB777はコックピットの色が全く異なります。これと同じようにエアバスや他の機種も同様に特徴があるので、注意深く【コックピットのカラー】を観察するとすぐに見分けることが可能です。

・Boeing777のコックピット

Boeing 777-200ER cockpit
Bill Abbott [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)]

・Boeing737のコックピット

Cockpit of Boeing 737-800, ATA Airlines 1
Photographer: Nick Bartolotta (en:User:NickBartolotta) [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)]

・これとは逆に難しいのが【】の計器

独断と偏見で決め付けると、黒の計器は『セスナ機かヘリコプター』がほとんどですが、例外的に難しい黒色計器という物があります。

それは、YS-11やDHC-6(ツインオッター)などのターボプロップ機。

これらもセスナ機と似たような本体は黒い計器です。しかし、YS-11のコックピット内はブルー系の色となっています。

 

YS-11 コックピット

数値の最大値に注目する

数値の最大値に注目するのも見分けるポイントです。

速度計を例にすると、大型ジェット旅客機は最大450kt(ノット)、それに対してレシプロ・プロペラ機は最大180ktといった数値になっています。

昇降計の場合も、ジェット機は最大6,000ft/min、レシプロ・プロペラ機は2,000ft/minなど数値に差があります。

 

Boeing 767 VSI 昇降計

シンプルな計器・複合計器

ジェット旅客機に使われている計器の多くは、1つの計器に複数の機能がまとめられているのがポイント。

例えば、RMI(ラジオ磁気指示計)という航法計器には、

・磁気方位を示すコンパスカード

・2つのVOR局の磁方位を示す指針

・2つのDME局までの距離を示す表示

・機能異常時のフラグ

これらの機能が1つの計器にまとめられています。

Boeing 747クラシックのRMI

姿勢指示計や他の計器に関しても、いくつかの機能が複合されていたり、モード表示・警告表示がまとめられているのが旅客機の特徴です。

一方、セスナ機やヘリコプターなどはシンプルな構成となっているのが見分ける際のポイントです。

見分けやすい物から買ってみる

・最初の一つ目という方は、見分けが比較的簡単な計器やスイッチパネルから購入するという方法もあります。

例えば、磁方位を示すコンパスなども旅客機とセスナ機では微妙に違います。このあたりは何度もコックピット画像などを見比べると違いに気づくようになります。

その他にも見分けが簡単な物を紹介します。

 

旅客機特有の文字がある

・例えば、画像のようなデータロード・セレクターというスイッチパネルの表示を見ると、【ACARS(エーカーズ)・FMC(フライト・マネージメント・システム)・ACMS(エアクラフト・メンテナンス・システム)】などの旅客機特有の文字が記載されている場合があります。

もし、狙いが旅客機のジャンク部品で予算内なら迷わず購入することをおすすめします。この色は先ほど紹介したボーイング系の色なので、ゆっくりと調べれば特定することが可能です。

エンジン回転計

・エンジンの回転数を示す計器も見分けが簡単なので、最初に購入する計器の一つにおすすめです。

例えば、レシプロ・プロペラ機とタービン旅客機の違いはこちら

 

レシプロ・プロペラ機
  • 回転数の単位がRPMとなっている
  • 最大回転数が2000~2500rpm
  • 計器本体が大きめ

 

ターボファン・旅客機
  • 回転数の単位がパーセント(%)表示
  • N1(ファン)、N2(コア)と記載されている場合がある
  • 複数のエンジン、必要な計器が多いため計器本体が小さい

※これらの説明は、ジャンク品を購入するためだけの見分けポイントとなっいます。

 

旅客機の特殊な機器(CDU、INS入力パネル)

・大型旅客機特有のスイッチパネルは見分けも容易で、数少ない希少なアイテムなので予算の範囲内であればおすすめできる航空ジャンク品です。

種類としては、B747クラシックに搭載されていたINS(航法慣性装置)の入力装置やPMS(パフォーマンス・マネジメント・システム)の入力装置などが販売されています。

特にここ最近販売されているレアアイテムは、B737に搭載されていたFMC(飛行管理コンピューター)の入出力装置(コントロール・ディスプレイ・ユニット)CDUです。このようなジャンク品まで登場するようになりました。

 

B737-300 FMC
PresLoiLoi at en.wikipedia [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)]

まとめ:ジェット機/レシプロ・プロペラ機

・航空ジャンク市では、ほぼこの2つのジャンルが混在して販売されています。会場に行く前に、どのような計器やスイッチパネルにするかある程度決めておくことがポイントとなります。

計器の色や表示部分、数値などを見分けることで目的の品を購入できると思います。

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