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【航空ジャンク⑥】大型旅客機の客室窓

・航空ジャンクイベントの定番パーツともいえる飛行機の窓。

多くの飛行機マニアが1枚は持っているといわれるほど人気の高いパーツだが、機種不明で長年判別できずに困っている人も多いという。

今回は、大型ジェット旅客機の窓を数種類用意しました。機種によって微妙に違う形を紹介します。

 

旅客機の窓について

・高高度を巡航中の機内は、与圧により胴体やドアなどに大きな力が加わっています。それは窓も同じ。30センチの正方形に約500kgの力が機内から外へ向かってかかっていると言われています。

 

そのため、旅客機の客室窓にはストレッチ・アクリルという分子方向を整列させ割れに強くした材料が使用されています。

窓の形状で機種を見分けてみる

・遠くから眺める旅客機の窓はどれも同じように見えます。しかし、実際はメーカーや機種によって微妙に違います。

例えば、ボーイングとエアバスの窓は、縁の部分にある勾配を見るだけで簡単に見分けができます。

ボーイング機の窓(アウターペーン)

Boeing777の客室窓(アウターペーン)

エアバス A320の窓(アウターペーン)

エアバス A320の窓(アウターペーン)

・ボーイング機(737・747・767・777)の窓は、共通して縁が緩やかな傾斜となっていますが、エアバス機(A320)の窓は段がついているような形状になっています。

同じアウターペーンでも、航空機メーカによって顕著な違いがあります。

旅客機の客室窓は3層構造|どんな役目なのか

・旅客機の客室窓は、どのメーカーの機種でも基本的に3層構造になっています。

①:外気に直接ふれる外側の窓(アウターペーン)

②:アウターペーンが割れた時のバックアップ用 内側窓

③:乗客が普段触れて手垢がついているアクリル製の保護窓

これらは全て形状や厚さが違うので見分けも簡単です。

①:外側窓(アウターペーン)

外気に直接晒されると同時に与圧による大きな力を受け持つのがこのアウターペーン。

通常使用では割れないよう厚みがあり、ストレッチ・アクリルという特殊な材質でできている。先ほど説明した窓の縁に勾配や段差がついています。

 

Boeing 777 外気に直接晒される外側窓(アウターペーン)

②:内側窓

アウターペーンが万が一割れた時のバックアップの窓なので、通常時は内側窓に力が加わることはありません。

あくまで緊急時の一時的に使用する窓なので、厚さもアウターペーンの約半分縁に勾配もなく、単純なアクリル板のような形状となっています。

見分ける特徴は、窓の下側に1ヵ所だけ曇り止め用の小さな空気孔があいている。

 

エアバス A320の内側窓(曇り止め用の小さな空気孔がある)

③:保護窓

・3層目の保護窓は、普段機内で乗客が触る事ができるアクリル窓。

構造的にも特に力が掛かっているわけでもないので、薄くペラペラで頼りない感じの窓です。あくまで①・②窓の保護用。

 

旅客機の窓は外側・内側・保護用の3層構造となっている

ボーイングとエアバスはサイズが違う

・機体メーカーによって客室窓のサイズにも違いがあります。

飛行機を乗り比べをすると、エアバスA320の窓はボーイング機に比べて小さい気がしますが、実際かなりサイズが違います。

下の画像はB777とA320を比較したものです。

 

エアバスA320とボーイング777の窓(アウターペーン)サイズ比較

まとめ:与圧機と非与圧機

・どれも同じように見える旅客機の窓ですが、実際に手にとって見ると色々違いがあります。ただ、ボーイング(737・747・767)は共通部分があまりに多く、見分けるのが難しい窓です。

ジャンク市で客室窓を購入する際のポイントは窓の縁を見ることです。

今回紹介したような密着型はほとんどジェット旅客機です。厚みの違いでジェット機かターボプロップを見分けることもできます。

これに対して、窓の縁にボルトの取り付け穴が多数あいており、厚さが薄い窓は非与圧機(プロペラ機)の可能性が高い窓です。

 

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