航空整備士学科試験で、航空従事者や航空学生など多くの方が難しいと感じるのがこの「航空電子・電気装備」だといわれています。
近年の航空機は、安全性や操縦の負担軽減・効率的な飛行などでアビオニクスの分野が著しく進化。
それを扱うエンジニアにも、基礎的なことはもちろん幅広い高度な知識が要求されるようになりました。
38冊目の本は、日本航空技術協会発行の【航空工学講座10 航空電子・電気装備】を紹介します。
航空入門者の方や航空ファンに役立ちそうな飛行機の本を紹介しています。
航空メカニズムに関する書籍が多いのですが、よろしければ覗いてみてください。
航空工学講座10 航空電子・電気装備
本の内容は?
第三世代旅客機(B747・DC-10)以降、航空の分野でも急速にデジタル化が進むと同時に各種電気・電子装備類も増えて電力消費量も増加傾向になっています。
一例をあげると、大型旅客機 B747-400では各エンジンに容量90kVAの発電機を装備、4つのエンジンで合計360kVAの発電容量となり機体に必要な電力が十分賄えた。しかし、最新のB787 双発機では(各エンジンに250kVAの発電機が2つ)合計1000kVAという大容量の電気が必要となっている。
航空整備士には、デジタル計器の統合化・通信・自動操縦・電力制御などエレクトロニクス分野での高度な知識と技能が要求されている。
その入口としての基礎をマスターできるのがこの「航空電子・電気装備」という本です。
もし電気・電子の分野が少し苦手という方は、下のマンガで覚えるアビオニクスという本が大変参考になります。
いきなり理論や数式よりも容易にマスターできる近道

本の目次
- 電源システムと照明
- アンテナと電波伝搬
- 通信システム
- 航法システム
- 自動操縦装置
- 警報装置と記録装置
- デジタル・アビオニクス
どんな人におすすめ?
著者のこの言葉が気に入った!
巻末の練習問題の過半数が正解であれば、電子・電気機器については十分に理解できたと自信を持って良い。
読んだ人の感想
ヒコぐま
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