数多くの型式が、現代の旅客機に搭載されているロールス・ロイス社のジェットエンジン。その名門ロールスロイス社が発行したジェットエンジン技術解説書(翻訳:日本航空技術協会)
ジェットエンジンの基本原理・理論・構成部品などの説明を、複雑な公式や計算を避け、分かりやすい図や表で解説しているのが特徴。
ザ・ジェットエンジン
目次
- 基本構造
- サイクルと空気流
- コンプレッサー
- 燃焼室
- タービン
- 排気系統
- 補機駆動ユニット
- 滑油系統
- インターナル エア システム
- 燃料系統
- 始動/点火系統
- 制御および計器盤
- 防除氷系統
- 防火系統
- 逆推力系統
- アフタバーナ
- 水噴射系統
- V/STOL
- 騒音低減系統
- 推力分布
- 性能
- 製造
- エンジン装着
- 整備
- オーバホール
本の内容
「ザ・ジェットエンジン」は1955年に初版が発行されて以来、エンジンの性能改善・技術革新に併せて本の内容も改訂されてきた。
ジェットエンジンの原理・構成部品などについて、豊富なカラーイラストや図で分かりやすく解説しているのが特徴。
この本は改訂最終版(1996年)となっています。
2011年からは、全面改訂・再編集された初版の『The Jet Engine』が発行されました。これまでのシリーズとは全く別物なので中古購入の際には注意が必要です。
最終改訂1996年版と最新2011年版の違い
最終改訂された1996年版と最新の2011年版では、内容・写真・解説全てが変更されており、共通部分はあまりありません。
・ジェットエンジンの理論や基礎を学びたいなら
→1996年版がおすすめ
・トレントエンジンなど大型エンジンの資料が欲しいなら
→2011年版以降(内容はトップクラスの素晴らしい資料だが日本語訳が残念。教材としては1996年版が個人的に良かった)
『The Jet Engine』2011年版についてはこちらが参考になります。
The Jet Engine:ザ・ジェットエンジン(飛行機の本 #61)
航空資料館
発行された当時、国内にはイラスト付きでこれほど詳しくエンジンについて書かれた資料はあまりなく、ブックスフジで見つけたときは感動しました。
この本のまとめ
読みやすさ(初心者向き)
(5.0)
メカ的な面白さ
(5.0)
写真・図面の豊富さ
(5.0)
値段
(3.0)
入手性
(3.0)
買うべきか
(4.0)
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