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【航空ジャンク品⑩】転売目的は目が曇る|元 古物商が教える転売とお金の話

航空ジャンク品の一部には、物によって何倍にも価値が上がる稀少部品が存在するのも事実です。しかし、これはほんの一握りの物だけということも覚えておいた方がいいでしょう。

元 古物商が教える「オークションはなぜ高騰するのか?」「なぜ高額でも売れる部品があるのか?」などについて紹介。

 

なぜ高騰するのか?その原理とは

・なぜ航空ジャンク部品がオークションで高騰するのかご存知ですか?何でも飛行機の部品が高騰するわけではありません。

そこには『タイミング』と『定番の飛行機』と『使用経歴という3つの要素が絶妙に配合されています。

 

タイミング

どんな物でもタイミングが合っていないと高騰することはありません。

例えば、機材の退役・国内初就航・話題のニュースなど世間に注目された瞬間というのがタイミング。かなりのお宝レアアイテムでも世間が注目していなければ、5千円が5万円になることはありません。

定番の飛行機

・この飛行機の部品なら安定の人気という機種が存在します。

架空の話を2つ紹介します

①:例えば客室窓、飛行機の窓が高値でも買い手がいるということで、秘蔵のYS-11の窓を3万円で販売。売れると思いますか?

 

たぶん売れないでしょう、せいぜい5千円がいいところ。

②:ある退役イベントでB737のファンブレードが15万円で販売され完売。それなら、家宝のB747のファンブレードを20万円で販売。

 

売れると思いますか?

 

これもまた売れないでしょう。5万円なら買い手が殺到するかもしれません。

飛行機の部品は古いから価値がある、大きいから高額ということはありません。このあたりが骨董品とは違う特殊な世界。

では、B767-300 CF6-80C2のファンブレードならどうでしょう?

エアラインが公式に台座付きでイベント販売すれば20万円でも難なく売れるでしょう。また、公式以外の航空ジャンク品でも10万円までなら多少の無理をしても買う人は一定数いるはずです。

しかし、同じ767-300でもPW4000だと5万円が妥当。私はそう思いますが航空ファンの方はどう思いますか。あなたならこれを10万円でも欲しいですか?

 

この内容はあくまで想像上の例え話ですが、設定価格は限りなく現実に近い数値かもしれません。

使用経歴

・続いての話は、ジャンクイベントであまり出回っていないエアバス機のシートベルトを入手したと仮定。

不要になったので売る(空想ですよ)という場合、どのタイトルが魅力的ですか?

  1. 【エアバス機のシートベルト】
  2. 【某LCCのA320で5年間飛んだシートベルト】

①のように、単純に【エアバス機シートベルト】で出品しても、せいぜい購入金額+αがいいところ、あまり魅力を感じません。

これに『 事実に基づいた使用経歴』という味付けをしたのが②番。これなら購入金額の2~3倍になる可能性は十分あります。

それならもっと盛大に盛るとどうなるのか!

某LCCのA320で5年間大空を飛び乗客の安全を守って廃棄された頑丈なシートベルト】これは逆に嘘っぽくて警戒される失敗例。

タイトルの数文字だけでも印象は全く違います。

エアライン公式品はなぜ高額でも売れるのか

・エアラインが退役記念品などの商品名で、飛行機のスクラップパーツを販売していたのをご存知ですか?

一例をあげると、『ピトー管』と呼ばれる部品が過去に17万円くらいで販売されていました。一般の人には理解不能、航空ファンでさえ唖然となりました。

しかし、多くの人の予想に反して売切れるのがこの世界。

なぜだかわかりますか?

それは、誰もが知っているエアラインの機材から取り外されたという【保証された使用経歴】、身近な【定番飛行機】、絶妙な【タイミング】での販売だったから。

タイミングが過ぎ去った後は、売れるまでに時間がかかりました。3つのバランスが崩れると一気に人気がなくなります。

ジャンクイベントなら1/2から1/10程度に

・それでは、仮に航空廃品イベントで先ほどと同一の『ピトー管』が販売された場合はどうなるでしょう。

エアライン公式と同じような値段で売れると思いますか?

残念ながら同じ値段では売れません。

なぜか?

ジャンクイベントでは、ほとんどの商品が【エアライン不明・機種不明・経歴不明】と全て不明なのが致命的。不明という言葉は価値を下げる最大の要因だからです。

そもそも、お宝や掘出し物などの激安品を期待してジャンクイベントへ行くのであって、高級品を買うために行くわけではありません。

ジャンクイベントの相場は、エアライン公式品の1/2~1/10が妥当。1/10以下の物を発見できればお宝品となります。

 

あるジャンクイベントで3,000円だったピトー管、公式だと〇〇万円…

個人出品の高騰狙いは難しい

・例えば、昔のジャンクイベントで購入した物、人から譲り受けた物、倉庫や物置に長年眠っていたものなど。

商品名や搭載機種・説明も全て正しい、エアライン公式ジャンク品と比べても遜色なしの一品。

全ての条件が揃っている、マニア垂涎の品に間違いない!

当時5千円の購入品が10万円以上に化けるか?

絶対とは断言しませんが、たぶんそれはないでしょう。

その理由は信憑性がないから。

『~だからこの飛行機の部品に間違いない』と確固たる証明ができれば高騰させることも可能です。

シールや油性ペンでそれらしく記入したくらいではムリ…

 

MD-90で使用されたジャンクピトー管、そう見極めるポイントがある

航空ジャンクの転売は割に合わない?

航空ジャンクというのは特殊な世界です。

たまたま家に転がっていた不用品を必要としている人に適当な値段で譲りたいだけなら、航空部品は全てが希少なので簡単に引き取り手は見つかるでしょう。

しかし、そこに利益を乗せるとなると話は別です。

1万円で購入した時点でその物の金銭的価値は5千円程度です。

イベント会場では、雰囲気で客の購買意欲が高まりますが、ネット販売は客の方が冷静です。5~10倍に引き上げられる自信がなければ航空ジャンクの転売はあまり割に合わないかもしれません。

目が曇ると偽物をつかむ

・航空ジャンク部品だけでなく骨董の世界でも常識なのが『欲が目を曇らす』ということ。人間は欲に駆られると冷静な判断ができなくなる場合が多々あります。

大昔の話を一つ紹介すると、その友人は【ジャンボエアバスの大型ファーンブレード@5万円】という表示のジャンク品を購入しました。これは間違いなく747-400のもので、10万円の価値がある掘出し物を見つけたと大喜び。しかし、実際はDC-10の物で当時の価値としては3万円程度。買わなければよかったと後悔していました。

冷静に判断する目があれば、B44のCF6-80C2とDC-10のCF6-50のファンブレードは形状も長さも微妙に違います。詳細は省きますが、実際は比較するまでもなく見れば一瞬でわかるものです。

基本的な約束事を知らずにタイトルや販売者の言葉を鵜呑みにし、このような大物に手を出すことは失敗する確率が極めて高く危険な賭けとなります。

もっとも、趣味のコレクションならDC-10のファンブレードが5万円なら嬉しい掘り出し物なのですが…

欲で完全に目が曇り、物の真贋が見えなくなった典型的な失敗です。

人は冷静さを失うと、P&Wの箱に入ったGEの刻印ブレードを疑うことなく平気で買います。
箱はそれほど人を信じさせる力があるので要注意
悪用はやめてください


※初心者時代に騙された管理人からのアドバイス

純粋にコレクション用として獲物を狙う場合はあまり失敗しません。もし、失敗しても良い勉強材料だと納得し成長の糧にできます。

しかし、これを”売る”という目的にしてしまうと、いかに『安く買うか・レア品を買うか』と血眼になって探すため目の前が曇り判断を誤るのかもしれません。

 

※当サイトは転売を推奨しているわけではありません。管理人は激安でお宝ジャンク品を買う収集する方の人間です。

ここまでで基本的なノウハウは紹介しました

・ここまでの内容で、高騰する理由や考え方については説明しました。

『買う時は激安で!』『売るなら高く!』

みんなそう思います。しかし、そのためには多少の努力も必要です。

こちらの記事で目利きの鍛え方を紹介しているので興味のある方は参考にしてみてください。

(買う人のための内容ですが、売る人にも役に立つかもしれません)

 

どうしても高く売りたい人は第三者に相場を調べてもらったほうがいい

1万安っ!掘り出し物だ。 これは5万で売れるぞ!
ちょっと待ってください!

個人的な相場観は自分の気持ちが入り高く見積もってしまうので、実際は1/2~1/5程度の場合が多いですよ。

じゃあこれって5千円くらいの価値・・・うわ~意味ないじゃん・・・

 

・不要な物を高く売りたいその気持ちわかりますが、もし絶対に失敗したくない事情があるなら自分で値段を決めるのはやめたほうがいいかもしれません。

その理由がこちら

転売を失敗させる3つの要素
  • 先入観(あの飛行機の部品に似ているという決め付け)
  • 根拠なき自信(決まりごとに合致しているので間違いない!)
  • 期待(こうなってほしい)

ある程度、飛行機の部品を見慣れてくると『これはあの機体で本来〇〇万円の価値がある』といった先入観が心の隙に入るものです。

特に自分の専門分野だと自分にとって都合の良い答えを選んでしまい正確な価値判断とずれてしまいます。

これは、イベント会場を運営するプロでも同じこと。その道のプロでも値付けに関しては第三者と打ち合わせて決めるようです。

重要な価値判断が必要な場合は、過去10年くらいの相場を自分で調べるか、鑑定士に頼んでみるのが安心です。

身近に鑑定士がいないのであれば次のオークファンかココナラを試してみてください。

自分で過去の相場を調べるオークファン

オークファンは ”無料会員” でも過去6か月の落札相場の検索ができるので便利。気になる商品の出品をメールで通知するアラート機能なども利用できます。

また”プレミアム会員”になると過去10年の落札相場がわかるので、高騰するタイミングや時期を逃すことなく出品することも可能。

『とりあえず相場がわかればいい』という方は無料登録がおすすめです。

 

鑑定歴10年のプロに手軽に頼めるココナラ

ココナラは500円~個人のスキルや技能を売買できるサービス。高額な鑑定士に依頼する前に手軽に鑑定を頼むことができます。

その中からおすすめの出品者を紹介、興味のある方は参考してみてください。

鑑定歴10年 どんな物でも写真から鑑定

この方は、どんな物でも写真さえあれば鑑定できるという方です。特に飛行機の部品など何のジャンルに属するかわからない品を依頼できるのが安心ですね。

それに500円というワンコインで試せるというのも嬉しいポイント。

コレクション品の整理・断捨離方法の相談

こちらは、骨董・中古鑑定歴30年以上のプロの方。コレクション品など特殊性のあるものをどのように整理するのがベストなのか相談することができます。

せっかくのお宝品を金属クズとして廃棄される方が多いそうなので、気になる品をお持ちの方はぜひ相談することおすすめします。

もしかすると価値のあるお宝が眠っているかもしれません。

ココナラはこんな方におすすめです。

こんな方はココナラに相談がおススメ
  • とにかく激安で鑑定してほしい
  • 身近に専門の鑑定士がいない
  • 自信はあるが”お宝鑑定団”に出る勇気はない

骨董品や美術品の鑑定士は世の中多くいますが、飛行機の部品などマニアックなジャンルを鑑定する人はなかなか見つかりません。

ココナラは色々なスキルを持つ人がいる面白いサイトです。とりあえず会員登録をしておいて後から相談するか決めるのも良いかと思います。

ココナラで鑑定士を探すときは【骨董 鑑定】で検索です!

なにより500円~という安さが魅力なんですけどね

 


※紹介した内容は、特定の国内企業や開催イベント、ネットサイトのことではありません。世界には様々な航空ジャンクフェスタ、エアライン公式販売、オークション形式、個人サイトなどが星の数ほど存在します。その中の過去の一例をアレンジした内容となっています。また、当サイトは転売を推奨しているわけではありません。

11+

5 COMMENTS

名無し

ここの管理人にタービンブレードの機種特定を質問したら断られた!これだけの種類の型式を的確に説明しているのにわからないはずがない。500円鑑定の人の方がよっぽど良心的に対応してくれた。これで出品準備ができる。このサイトはケチ!

1+
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名無し

転売目的で機種特定してもらい高く売ろうとする貴方の方がケチというか感覚おかしいのでは?マニアの同士の間でも普通は教えませんよ。このサイトさんは1枚1枚詳しく解説されています。管理人さんも購入される立場のようなのでノウハウを教えることはご自身の首を絞めることになりかねません。ケチどころか情報の大盤振る舞いだと思います。

6+
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散歩中の人

管理人は貴方のタービンに価値があることを見抜いたのだろう。貴方が勉強すれば高く売れるし、何も努力しなければ破格で持っていかれるだけ。そのタービンに価値がなければ管理人は喜んで機種を教えたはずだ。すでに鑑定してもらっているのに気づかないとは。

4+
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名無し

転売ヤーのブレード鑑定は一切せずにココナラに回す運営さん草ヽ(´・ω・`*)それでいいと思う。

1+
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