飛行機チャリティーバザーや空の日イベントで、購入した航空機部品をただ飾るだけでは勿体ない。実際に大空で活躍したロマンあふれる部品。
航空ジャンク部品は三度愉しむ。
愉しみ①:種類を集める・調べる・分解する!
種類を愉しむ
・飛行機の部品はどれも同じようで違います。
飛行機の部品は、機種によって形状やデザイン・材質・大きさなどが全く異なります。もちろん、古い機体に比べて最新鋭の機体は空力的にも洗練されているので形状も先進的な場合がほとんどです。
また、エンジンも同型タイプでありながら初期型や後期型があり、外観は全く同じでも内部の部品は微妙に違う場合があります。
そのようなパーツを型式別に収集したり、ボーイングの飛行機部品だけを宙中的に集めるなど色々あります。また、歴史的背景を調べるのも楽しみの一つです。
1枚購入すると全段を集めたくなることで有名なコンプレッサーブレード(B747 ジャンク品)
【航空ジャンク入門#8】旅客機のピトー管より
部品について深く調べてみる
・もし、B777トリプルセブンの部品を手に入れたら、どのような機能でどの部分に装備されていたのか気になりませんか?持っていなければなにも感じなかったのが、部品を手にした瞬間に興味が沸々と湧いてくる。
この知りたいという好奇心は子供だけでなく大人でも楽しいもの。手持ちの部品が専門書に掲載されていた時の感動と興奮は、メカマニアの方ならわかるはず。
一つ知ると芋づる式にもっと深く知りたくなる。そうすることで、また次に欲しくなるお目当てのパーツが決まるという好循環にはまります。
気付いた時には、専門知識と同時に希少な部品類も集まっていることが夢ではなくなります。
禁断の分解!
・見てはいけないものほど見たくなる。通常であれば手で触れることさえ禁止されそうな精密な航空計器。航空ジャンクなら、誰にも怒られることなく中身を自由に研究することができます。
専門書での勉強も大事ですが、このような分解も良い勉強になるかともいます。
スイス時計より精密らしい。
何これ?
飛行機の航法計器
何の?
747クラシックだと言っていた。
飾るも、分解も自由。誰にも怒られない。
だから航空ジャンク市の参加は止められない。
みなさん、9/5と9/6に航空博物館で開催予定ですよ😃 pic.twitter.com/TI6sIlxg8H
— マニアな航空資料館 (@okinawa_airport) September 3, 2020
愉しみ②:パーツを眺めながら旅を追体験
・飛行機に乗る楽しみは、あの非日常的な空間を移動することではないでしょうか。
高度10,000mという非日常の場所から見える景色。機内の小さな窓から見る、水平線の遥か彼方まで広がる青い空や地上の景色は、ずっと見ていても飽きません。
航空ファンの中には、自宅のリビングに飛行機のシートを置いてリラックスする人、書斎にプロペラを置いているという人も多くいるそうです。
そんな旅の追体験をできるのも、航空ジャンクパーツの愉しみの一つです。
エアバス A320で活躍した客室窓(アウターペーン)
愉しみ③:飾れるオブジェに改造する
・飛行機部品バザーなどイベントでは、同じような部品が1個¥500くらいで販売されている場合があります。そんな時は2,3個まとめて購入し、その一部をオブジェに改造してみるのもおすすめです。
航空エンジンに使用されている金属は、一般的な鉄などと違いチタン合金や耐熱超合金という特殊な材料が使用されています。この金属のスゴイところは、一度磨くと日常生活程度では錆びもせずそのまま維持できること。
メッキとは違い金属そのままの鏡面が長期間維持できます。日常使用ではまず錆びません。
買ったときは汚れて焼けた部品も、磨いて適当な台座を作るだけで、どこにも売っていない自分だけのオリジナルの置物となります。
DHC6(ツインオッター) PT6ターボシャフトエンジンのスクラップ・タービンブレード
研磨による鏡面磨きを行い製作した台座に取り付けてデスクのオブジェに
まとめ:楽しみ方は多種多様
・飛行機の廃棄パーツは、【眺めたり・比較したり・飾ったり・機種を調べたり】と多種多様な楽しみ方があります。自分が乗ったかもしれない飛行機のパーツにはロマンがあります。
航空イベントで廃棄部品を入手したら飾るだけでなく、ぜひ色々と遊んでみてください。
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