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【航空ジャンク④】元 航空評論家や専門家の説明は正しいのか?失敗しないコツはタイトルを疑う

航空ジャンクの購入で失敗したくないなら『売り手』を信じないこと。

誰にだって間違いはあります。時には専門家だって10品中1品は間違えるかもしれません。権威や制服に左右されず自分の判断に自信を持つことが大切です。

今回は、航空ジャンク市やオークションで失敗しないコツ。タイトルや商品名は信じない心構えについて紹介します。

 

①:販売している人が理解していない

・普段は事務職だったり他の部門の人が、イベントのヘルプとして会場で販売している場合があります。

そんな時はありえない質問をしてみるとすぐにわかります。

例えば、YS-11の部品ですか?などあえて間違った質問。

『あぁ~はい・・・』と適当に答える人

『これは、このような役目の・・・』と話を逸らす人

『はい、間違いありません』と自信満々の答える人

このような場合はあまり参考にならないので、自分で判断して決めましょう

受付の人を騙すようなこの方法。色々意見が分かれそうな気もしますが、販売する側もわからなければ素直に認めて、別の担当に確認すればいいだけの話だと思います。

説明をそのまま鵜呑みにして購入し、後になって何かの拍子に間違っていた部品と判明すると心のダメージは結構大きいものです。

管理人は初心者時代に何度もこれでダメージをくらいました。

 

B747-400に搭載されていたATCトランスポンダーのセレクターパネル

②:商品を出した人・売る人が違う

・これは、エアライン系のイベントで行われるチャリティーや即売会で遭遇することがあります。

例えば、エアラインのイベントでスクラップ部品を販売する場合、商品を準備した責任者と現地で販売する担当者はどうしても違うものです。そうすると何が起こるのか?

スクラップ担当者はB777の窓として提供したものが、現地のスタッフには伝わらず他の商品と一緒くたにまとめてB767と表示している場合があります。もちろん悪意や悪気があるわけではありません、純粋な間違いです。

対策は購入側が見抜くしかありません。

B767とB777の客室窓の場合、形状が違うということを知っていれば遠くからでも一瞬でわかるものです。

 

Boeing 767の窓(アウターペーン)

Boeing 777の窓(アウターペーン)

③:元航空関係者(専門家)がダイナミックに間違う

・ジャンク品について説明している相手が元・航空関係者や専門家という場合、話に説得力があるだけに権威と制服に負けて、こちらが間違っているかもと思い込む場合があります。

もちろん、専門家なので10品中9品は相手の解説が正しいでしょう。

しかし、残りの1品で間違う可能性は否定できません。専門家にだって守備範囲外というものが必ずあります。

過去に遭遇した、元航空関係者が販売者だった時の話を紹介。

たまたま目的の〇〇エンジンのジャンクブレードを見つけ、テンションが上がってしまい近くにいた専門家に声をかけたのが始まり。

その専門家は熱心に私の間違いを指摘。

これはこのような名称の部品でB747で使用された~(中略)~また、形状と角度がこうなっていることから、これはJT9Dエンジンの部品なんだよ!』と熱く語ったはずが、実はCF6エンジンというダイナミックな間違い。

なぜ素人の管理人が間違いだとわかるのか?

こちらは、部品番号まで頭に叩き込んで確定させた上で商品を購入しているから。おまけに、JT9Dの物だと指摘したその部品になぜGEの刻印があるのか?

このように守備範囲外の物にも熱心に説明する人が時々現れます。

専門家のアドバイスは大変ありがたいことに間違いありません。しかし、どうしても納得できないという時は少しくらい疑っても悪くないと思います。

相手の肩書きで自分の考えがブレないことが大切。

 

その専門家が右をJT9と指摘した部品:実際は左がJT9 高圧段 10段目、右が CF6 高圧段 10段目でGEの刻印もある。

④:飛行機に興味がない人

・ネットオークションやフリマサイトで販売されている場合、単純に出品している人が知らないという場合が半数以上を占めています。

例えば、家族の物をまとめて断捨離している。友人に委託されて出品しているなど。出品者が物に対して興味がないか、間違って【商品タイトル】を付けている場合があり、それをそのまま鵜呑みにすると、間違った商品を高額で買ってしまうことになります。

逆になぜ?と思うほど激安で販売されている時もあります。

例えばコレ

Rolls Royce RB211-22B トライスターで使用された高圧タービンブレードのスライス断面

・ネクタイピンのコーナーにて1,000円で販売されていました。たしかに普通に考えると何となく年代物で価値があるようには見えません。

しかし、これがロッキード L-1011 トライスターのRB211エンジンで使用された高圧タービンブレードの断面部品とわかって適切な場所に出品していたらどうなっていたか。安く見積もっても5,000円くらいの価値はあります。

これがオークションサイトやフリマサイトで購入する醍醐味です。

⑤:故意に高値を狙う人

・残念ながら、高騰や高値を狙いタイトルを表示する人が時々いるのも事実です。まったく違う物をB787の部品と言い切ったり、ジャンボジェット機という名称で濁したり、計器や窓も人気の機種名にしてみたりと手法は様々。

④の素人さんとは違い、航空機に詳しいだけに真贋を見分けるのが難しい。

しかし、この技はもう時代遅れとなりつつあります。購入者もネットという技を使い対抗するので、微妙に怪しげな品は売れ残るか投売り状態になることが多い。

対策は、悪巧みをする人を超える知識を身につける以外ありません。

その域まで達すると、ほんとは△△という部品を人気の〇〇という名称に変えていることを一瞬で見抜けます。骨董商がよく言う『腹に入らない』というやつです。

変な物は見た瞬間に『』となるものです。

しかし、それを逆手に取り、あえて間違ったその△△品を最低価格でお得に買うという技もあります…

 

【A380のコンプレッサーブレードという偽物】探していたB747のCF6だったのであえて偽表示を最安で購入

まとめ:マニアは時に専門家を超える

・航空マニアの知識は、時に本職の専門家を超える場合があります。

なぜなら、全体的な仕事の一部として携わっている人と、その物に対して一点集中で何十年も研究しているマニアとでは情報量が違って当然だからです。

冒頭の繰り返しになりますが、10品中9品は専門家が正しいでしょう。しかし、残りの1品で間違う可能性は大いにあります。もし自分が『この飛行機の部品に間違いない』と確定できるなら、肩書きに左右されず自信を持ちましょう。

しかし、だからといって相手に言い返すのは百害あって一利なし。無意味な争いはやめましょう。相手を打ち負かしても何もいいことはありません。

謙虚な姿勢は情報収集の最大の武器となります。

 

【3】航空ジャンク部品の購入方法

【5】お宝と偽物の判別は1秒以内

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