【疑問解決】気になる飛行機の発電能力

【Trentという名称は2度目だった】RRのジェットエンジンを研究

Trentエンジン

ロールス・ロイス トレントという名称は2度使用された!

・ボーイングB787やエアバスA350などが身近な機種になったことで、日本国内でもイギリス ロールスロイス(RR)製のジェットエンジンが注目されるようになってきた。

航空ファンなら、Trent 1000やTrent XWBと呼ばれる大型ターボファン・エンジンの型式名を一度は耳にしたことがあると思う。

そのTrent(トレント)という名は、イギリスを流れる川の名称をエンジンに与えるというRRの伝統からきている。

例えば、YS-11に搭載されたDartエンジンは(イギリスのダート川)、B707やDC-8の一部やVC-10に搭載されたConwayは(コンウェイ川)が由来となっている。

本題のTrentエンジンも(トレント川)が由来だが、実はこの名称が使用されたのは2度目だった。

今回は、トレントエンジンの歴史を追ってみたという内容です。

 

一度目の命名はターボプロップだった

・1940年代初頭、ロールス・ロイスはダーウェント・ターボジェットエンジンを開発。英国初のジェット戦闘機グロスター・ミーティアに搭載され初飛行した。

その後、シリーズはⅠ~Ⅴまで開発され、推力増強や燃費改善・寿命延長など様々な派生型が誕生した。

1945年、ターボプロップの試作型として、ダウティー・ロートル社の5枚小型プロペラと減速機がダーウェントⅡに取り付けられた。

この組み合わせは非常に有効で、軸出力750馬力という当時としては画期的なエンジンとして初飛行に成功した。

RR初であり、世界で初めて飛行に成功したターボプロップエンジンには、「トレント」という命名が与えられた。

この歴史的成功を収めた「RR RB.50 トレント」は、イギリス ロンドンにある国立科学博物館 サイエンス・ミュージアムに展示保存されている。

 

RRTrentTurbopropNimbus227, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

大型ターボファンエンジンの名称として

・その後、1965年以降に入るとRRは民間機用の大型ターボファンエンジンの開発に着手。この開発を巡っては、様々な困難がRRを襲い倒産という危機を招くことになったが、この話についてはまた別の機会に紹介します。

様々な困難の末に誕生した3軸式ターボファンエンジンは、ロッキード・トライスターL1011に搭載された。また、推力を増強した派生型がB747クラシックに採用された。

1990年以降に入ると、運賃の低価格競争や燃料費の高騰などの影響を受け、エアラインは太平洋や大西洋を横断できる経済的な大型双発機の開発を望むようになった。

新たに開発されるB777やA330など大型双発機には、これまでより一段と高い推力が要求され、これまで50,000 lbfクラスから倍の100,000 lbfクラスの要求が見込まれた。

潜在的に高い性能を秘めていたRB211エンジンだったが、これまでの倍の推力となると全体的に大きく改良する必要があった。

大型双発機用エンジン市場で勝つためには、当初計画されていたRB211-524Lにさらに莫大な開発資金を投入する必要があった。

会社の命運を左右するほどの画期的なこのエンジンには、再びあの「トレント」という名が命名され、1995年にTrent 700がA330、1996年にTrent 800がB777に採用された。

高性能な3軸コアを持つトレントエンジンは、様々なシリーズに適用が可能とされた。

  • Trent 500:A340-500/-600
  • Trent 700:A330
  • Trent 800:B777
  • Trent 900:A380
  • Trent 1000:B787
  • Trent XWB:A350

高性能で低燃費なRRエンジンのカギを握るのが、このHPTと呼ばれる高圧タービンブレード

国内線でも毎日多くの乗客が利用している B787やA350といった最新鋭機に搭載されているRR製のエンジン。

信頼性が高く経済的で静かなその性能は、56年前の伝統と技術が受け継がれ今に至る。

今回の自宅空活は、RRエンジンの歴史を少しだけ調べてみたという内容でした。

 

今回利用した本

ロールスロイス ジェットエンジンの歴史書|THE HISTORY OF THE RB211(飛行機の本 #82)

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