今でも3発機といえば、トライスターやDC-10を思い浮かべる人も多いはず。(DC-8やB747世代の航空ファンには人気の機種でした。)
3発機の何が凄いのかというと、現在でいえば B777-200やB787クラスの旅客機にエンジンを3基搭載した旅客機だったということ。
豪快にエンジンを回し離陸、軽やかに急上昇する機体は見ても乗っても楽しい旅客機。
本来は大西洋横断やアメリカ国内の路線を想定した中距離旅客機が、日本では国内幹線を毎日飛び回っていました。
普段、2発エンジンを見慣れた人にとっては、垂直尾翼にエンジンが串刺しになっている旅客機は異様に見えるかもしれません。
飛行機のメカ好きを対象に書かれている”AIRLINER TECH”シリーズ。
52冊目の本は、AIRLIFE PUBISHING 出版の【AIRLINER TECH SERIES : L-1011 TRISTAR】を紹介します。
飛行機に取り憑かれた中の人が愛読している航空ファンに役立ちそうな飛行機の本を紹介しています。
航空メカニズムに関する書籍が多いのですが、よろしければ覗いてみてください。
AIRLINER TECH SERIES : L-1011 TriStar
本の内容は?
『AIRLINER TECH』シリーズは、航空機のマニュアルから抜粋された図面や性能表、普段目にすることができないメカのクローズアップ写真などを多く紹介しているマニアックな本。
シリーズごとに機種を絞り専門的に解説していてメカ好きを満足させる構成となっています。
今では資料を探すことすら難しくなってきた3発エンジンのトライスターL-1011、その開発から組立て・テストフライトなど当時の貴重な写真が満載。
もちろん、メカ(電気・エンジン・油圧・ギアなどの説明)、コックピット計器などについても解説している。
ほとんどのページがモノクロというのが少し残念なポイントですが、全104ページでロッキード L-1011 トライスターについて知ることができる本となっています。
本の目次
- Birth of the TriStar
- L-1011 Features
- Tests & Certification
- Airline Operations
- TriStar in color
- Aerial Hot Rod L-1011-500 & Advanced TriStar
- TriStar derivatives
- Current Operators
どんな人におすすめ?
著者のこの言葉が気に入った!
トライスターの原動力であるロールスロイス RB211エンジン。33枚の大型ファンは離陸時、ファン先端速度1500ft/s(450m/s)まで達する。マッハにするとM1.3!
読んだ人の感想
ヒコぐま
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