【B737-800】コックピットの突起が意外な効果

【ファンブレードの図鑑】DC-8~B747~B777まで!全9エンジンの画像集

・ジェットエンジンの顔ともいえる巨大なファン。その歴史「ファンブレード変遷」や実物画像を、DC-8~B747~B777まで全9機種を紹介する内容です。

2020年版【旅客機 ファンブレード図鑑】~マニアックすぎる特集~

趣味のジェットエンジン研究からコレクション収集の参考、ブレードサイズなどちょっと役に立つ情報を一つにまとめました!

 

2020年版!【ファンブレード図鑑】

・300トンを超える機体を軽々と離陸させ、高度1万メートルの上空をマッハ0.8で飛ばすジェットエンジン。そのパワーの源は、目の前でグルグル回る巨大なファン。

円盤のような巨大なファンをじっくり観察すると、ブレードと呼ばれる羽根が20枚~40枚程度取り付けられていることがわかります。

1960年代から1990年後半までは、チタン合金(ジュラルミンや鋼より強く・鉄より軽い材質)が主流でしたが、2000年以降はCFRP(炭素繊維複合材)に変わりつつあります。

 

航空資料館

CFRPはカーボンファイバーとも呼ばれ、一般的な用途では釣り竿やゴルフクラブのシャフト・自動車・バイクの部品などにも使用されています。

 

【年代別】 ファンブレード(1960年代~2000年代)

【1961年】JT3D(DC-8シリーズ)

エンジン型式Pratt and Whitney JT3D-3
最大推力8,100 kgf
ブレードタイプスナバー付・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
ブレード全長420 mm
ブレード全幅120 mm
ブレード重量1,200 g
新品価格(1枚)不明
ジャンク相場10,000円前後
  • 初期のDC-8はJT3C(ターボジェット)激しい騒音と燃費の悪さが欠点。
  • 直航で大西洋横断が可能なエンジンをパンナムが要望しJT3Dが開発された。
  • 世界初のターボファン・エンジンは諸説あるが、JT3DやRRコンウェイとされている。
  • JT3D(ターボファン)に換装したことで、同じ量の燃料で航続距離が約2,000㎞伸びた。
スペックDC-8-62
全長48.0m
全幅45.3m
全高12.8m
座席数146席
巡航速度890 km/h
航続距離8,520 km
最大離陸重量152.0トン
エンジン型式P&W JT3D-3B
エンジン推力8.1 t×4基
初飛行年DC8-10(1959年)-60(1965年)

 

【1964年】JT8D(B737-200)

エンジン型式Pratt and Whitney JT8D-17
最大推力7,260 kgf
ブレードタイプスナバー付き・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長350 mm
全幅110 mm
重量800 g
新品価格(1枚)不明
ジャンク相場8,000円前後
  • JT8Dエンジンは、1964年にB727搭載用として開発された。
  • 推力が5.5~9.5トンと幅広く様々な機体に採用されている。
  • ターボジェットからの移行期に開発された低バイパス(バイパス比1.0)エンジン。
  • JT8D-200シリーズとはブレード形状が違う。
スペックB737-200
全長30.5m
全幅28.3m
全高11.2m
座席数130席
巡航速度M 0.73(750km/h)
航続距離4,000km
最大離陸重量52.4トン
エンジン型式P&W JT8D-9/-17
エンジン推力7.2 t×2基
初飛行年1967年

 

【1970年】JT9D-7A(B747-100)

エンジン型式Pratt and Whitney JT9D-7A
最大推力20,900 kgf (20.9t)
ブレードタイプスナバー付き・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長760 mm
全幅200 mm
重量3,600 g
新品価格約170万円(1枚)
ジャンク相場5万円前後
  • JT3Dが成功した数年後、2倍以上の推力が要求され開発されたエンジン。
  • ファンブレードもJT3Dの1.7倍というサイズ。
  • フラッターに悩まされた細長のブレード。振動防止のシュラウドが2か所にある、今では珍しいタイプ。
  • JT9Dにはこの細長ファンが46枚取り付けられている。

US Air Force DF-ST-87-13278 The Sea Serpent, a modified Boeing 747 aircraft, taxis out of Pan Am hangar 19, JFK AirportTSGT BOYCE / Public domain

スペックB747-100
全長70.6m
全幅59.6m
全高19.3m
座席数452席
巡航速度M 0.84(900km/h)
航続距離9,800km
最大離陸重量333トン
エンジン型式P&W JT9D-7A
エンジン推力20.9t×4基
初飛行年1969年

【1975年】CF6-50(B747-200B)

エンジン型式General Electric CF6-50E2
最大推力24,000 kgf (24.0t)
ブレードタイプスナバー付き・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長720 mm
全幅240 mm
重量4,600 g
新品価格180万円(1枚)
ジャンク相場7万円~10万円
  • B747では後発となったGE CF6エンジン。
  • ブレードが若干ワイドコードになり、シュラウドが1つになった。
  • 内部コアやブレード形状などCF6シリーズの基本系となった。
  • 成田ーニューヨークも直航可能にしたパワフルなエンジン。
スペックB747-200B
全長70.6m
全幅59.6m
全高19.3m
座席数452席
巡航速度M 0.84(900km/h)
航続距離11,760km
最大離陸重量378トン
エンジン型式CF6-50E2
エンジン推力24.0t×4基
初飛行年1970年

 

【1984年】CFM56-3C1(B737-300/-400/-500)

エンジン型式CFMI:CFM56-3C1
最大推力10,600 kgf (10.6t)
ブレードタイプスナバー付 ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長500 mm
全幅170 mm
重量1,800 g
新品価格約120万円(1枚)
ジャンク相場15万円(2019退役イベント価格)
  • B737クラシック用として1984年に開発されたエンジン。
  • ファンブレードはCF6-80Aのダウンスケール版
  • 国内でも多くのエアラインで活躍していた。
  • 2020年6月 国内から全ての737クラシックが引退
スペックB737-400B737-500
全長36.4m31.0m 
全幅28.8m28.8 
全高11.0m 11.0m
座席数145席126席 
巡航速度M 0.74(770km/h) M 0.74(770km/h)
航続距離5,000km 4,500㎞
最大離陸重量62.8トン52.3トン 
エンジン型式CFM56-3C1CFM56-3C1 
エンジン推力10.6 t × 2基 10.6 t × 2基
初飛行年1988年1989年 

 

【1985年】CF6-80C2(B747-400 / 767シリーズ)

エンジン型式General Electric CF6-80C2
最大推力25,900 kgf (25.9t)
ブレードタイプスナバー付き・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長780 mm
全幅270 mm
重量6,400 g (6.4 ㎏)
新品価格約250万円(1枚)
ジャンク相場10万~15万円
  • 高性能で燃費に優れたCF6-80C2は、ベストセラーエンジンとして現在でも活躍中。
  • 推力設定が簡単に変更できることからB747だけでなく様々な機体に採用されている。
  • CF6サウンドと呼ばれる音色が多くの航空ファンを虜にしている。
  • CFM56-3のファン(CF6-80Aのダウンスケール版)とは姉妹ブレードの関係

 

スペックB747-400B767-300ER
全長70.6m 54.9m
全幅64.4m 47.6m
全高19.4m 15.6m
座席数416席 216席
巡航速度M 0.85(910km/h) 870㎞/h
航続距離14,000km 10,500㎞
最大離陸重量394トン 184トン
エンジン型式CF6-80C2B1F CF6-80C2B6
エンジン推力25.9t×4基 27.9t×2基
初飛行年1989年1986年 

 

【1994年】CFM56-7B(B737-700/-800)

エンジン型式CFMI:CFM56-7B
最大推力11,000 kgf (11.0t)
ブレードタイプワイドコード・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長560 mm
全幅260 mm
重量5,000 g
新品価格約450万円
ジャンク相場20万円~30万円
  • B737NGシリーズのエンジンとして開発されたCFM56-7B。
  • 旧式のCFM56-3に比べて、燃費は約7%、整備コストは15%削減。
  • ワイドコードファンに変更。
  • ファンブレード1枚当たりの重量がCF6-50よりも重いことはあまり知られていない。
スペックB737-800
全長39.5m
全幅35.8m
全高12.5m
座席数165席
巡航速度M 0.78(840km/h)
航続距離2,010km
最大離陸重量68.0トン
最大運用高度12,500m
エンジン型式CFM56-7B24
エンジン推力11.0t×2基
最大搭載燃料26,000 リットル
初飛行年1997年

 

【2002年】GE90-94B(B777-200ER)

エンジン型式GE90-94B
最大推力42,500 kgf (42.5t)
ブレードタイプワイドコード・ファンブレード
材質カーボンファイバー複合材(CFRP)
全長1,210 mm
全幅540 mm
重量15.4 kg
新品価格約1200万円
ジャンク相場50万円~150万円
(状態によって価値が大きく左右される)
  • 3発機の後継機として開発された大型双発機。
  • 燃費やメンテ費用など様々な面で効率的に運航、多くのエアラインに採用。
  • その潜在能力の高さから、4発機まで引退させてしまった。
  • 初飛行から24年。B777も退役が進められている。
スペックB777-200ER
全長63.7m
全幅60.9m
全高19.7m
座席数(3タイプ)236席・245席・312席
巡航速度M 0.84(905km/h)
航続距離14,316 km
最大離陸重量294.8トン
最大運用高度13,100m
エンジン型式GE90-94B
エンジン推力42.5t×2基
最大搭載燃料171,160 リットル
初飛行年1996年

【番外編】元祖GTFエンジン TFE731-3

エンジン型式TFE731-3
最大推力1,680 kgf (1.6t)
ブレードタイプスナバー付き・ファンブレード
材質チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長190 mm
全幅105 mm
重量0.36 kg
新品価格不明
ジャンク相場1万円前後

 

参考記事

エンジン各種

『空の貴婦人』ダグラス DC-8 ファンブレード| JT3D エンジン 【B737-200】のファンブレード|JT8D-17 エンジン 【ボーイング747】JT9D-7A エンジンのファンブレード 【B747-200B】のファンブレード|CF6-50E2 ターボファンエンジン 【B737-400/-500】CFM56-3C1のファンブレード 【B747-400】CF6-80C2 ファンブレード(B767-300 共通エンジン) 【B737-800】CFM56-7B ワイドコード・ファンブレード 【B777-200ER】GE90-94B カーボン製(CFRP)ファンブレード PW1100G以前のギヤードファン【ギヤードターボファンの仕組み】PW1100Gよりも前から活躍していたTFE731エンジン

ファンブレードの値段・その他

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ファンブレードはこれからも順次追加する予定です。お楽しみに!
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