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【実物ファンブレード図鑑】DC-8~B747~B767~B777~A320neoまで!全14エンジンの資料集

2022年版【旅客機 ファンブレード図鑑】~マニアックすぎる特集~

・ジェットエンジンの顔ともいえる巨大なファン。趣味のジェットエンジン研究からコレクション収集まで、色々と役に立つ情報を一つにまとめました!

DC-8~B737~B747~B777~A320neo(F-15追加)全14種類を紹介中。

2022年版!【ファンブレード図鑑】

・300トンを超える機体を軽々と離陸させ、高度1万メートルの上空をマッハ0.8で飛ばすジェットエンジン。そのパワーの源は、目の前でグルグル回る巨大なファン。

円盤のような巨大なファンをじっくり観察すると、ブレードと呼ばれる羽根が20枚~40枚程度取り付けられていることがわかります。

1960年代から1990年後半までは、チタン合金(ジュラルミンや鋼より強く・鉄より軽い材質)が主流でしたが、2000年以降はCFRP(炭素繊維複合材)に変わりつつあります。

2015年には、アルミ合金製のファンブレードが装着されたPW1100G-JM(ギヤード・ファン)も登場しました。

 

航空資料館

CFRPはカーボンファイバーとも呼ばれ、一般的な用途では釣り竿やゴルフクラブのシャフト・自動車・バイクの部品などにも使用されています。

 

【年代別】 ファンブレード(1960年代~2010年代)

【1961年】JT3D(DC-8シリーズ)

エンジン型式 Pratt and Whitney JT3D-3
最大推力 8,100 kgf
ブレードタイプ スナバー付・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
ブレード全長 420 mm
ブレード全幅 120 mm
ブレード重量 1,200 g
新品価格(1枚) 不明
ジャンク相場 10,000円前後
  • 初期のDC-8はJT3C(ターボジェット)激しい騒音と燃費の悪さが欠点。
  • 直航で大西洋横断が可能なエンジンをパンナムが要望しJT3Dが開発された。
  • 世界初のターボファン・エンジンは諸説あるが、JT3DやRRコンウェイとされている。
  • JT3D(ターボファン)に換装したことで、同じ量の燃料で航続距離が約2,000㎞伸びた。
スペック DC-8-62
全長 48.0m
全幅 45.3m
全高 12.8m
座席数 146席
巡航速度 890 km/h
航続距離 8,520 km
最大離陸重量 152.0トン
エンジン型式 P&W JT3D-3B
エンジン推力 8.1 t×4基
初飛行年 DC8-10(1959年)-60(1965年)

 

【1964年】JT8D(B727/B737-200)

エンジン型式 Pratt and Whitney JT8D-17
最大推力 7,260 kgf
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 350 mm
全幅 110 mm
重量 800 g
新品価格(1枚) 不明
ジャンク相場 8,000円前後
  • JT8Dエンジンは、1964年にB727搭載用として開発された。
  • 推力が5.5~9.5トンと幅広く様々な機体に採用されている。
  • ターボジェットからの移行期に開発された低バイパス(バイパス比1.0)エンジン。
  • JT8D-200シリーズとはブレード形状が違う。
スペック B737-200
全長 30.5m
全幅 28.3m
全高 11.2m
座席数 130席
巡航速度 M 0.73(750km/h)
航続距離 4,000km
最大離陸重量 52.4トン
エンジン型式 P&W JT8D-9/-17
エンジン推力 7.2 t×2基
初飛行年 1967年

 

【1970年】JT9D-7A(B747-100)

エンジン型式 Pratt and Whitney JT9D-7A
最大推力 20,900 kgf (20.9t)
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 760 mm
全幅 200 mm
重量 3,600 g
新品価格 約170万円(1枚)
ジャンク相場 5万円前後
  • JT3Dが成功した数年後、2倍以上の推力が要求され開発されたエンジン。
  • ファンブレードもJT3Dの1.7倍というサイズ。
  • フラッターに悩まされた細長のブレード。振動防止のシュラウドが2か所にある、今では珍しいタイプ。
  • JT9Dにはこの細長ファンが46枚取り付けられている。

US Air Force DF-ST-87-13278 The Sea Serpent, a modified Boeing 747 aircraft, taxis out of Pan Am hangar 19, JFK AirportTSGT BOYCE / Public domain

スペック B747-100
全長 70.6m
全幅 59.6m
全高 19.3m
座席数 452席
巡航速度 M 0.84(900km/h)
航続距離 9,800km
最大離陸重量 333トン
エンジン型式 P&W JT9D-7A
エンジン推力 20.9t×4基
初飛行年 1969年

【1975年】CF6-50(B747-200B)

エンジン型式 General Electric CF6-50E2
最大推力 24,000 kgf (24.0t)
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 720 mm
全幅 240 mm
重量 4,600 g
新品価格 180万円(1枚)
ジャンク相場 7万円~10万円
  • B747では後発となったGE CF6エンジン。
  • ブレードが若干ワイドコードになり、シュラウドが1つになった。
  • 内部コアやブレード形状などCF6シリーズの基本系となった。
  • 成田ーニューヨークも直航可能にしたパワフルなエンジン。
スペック B747-200B
全長 70.6m
全幅 59.6m
全高 19.3m
座席数 452席
巡航速度 M 0.84(900km/h)
航続距離 11,760km
最大離陸重量 378トン
エンジン型式 CF6-50E2
エンジン推力 24.0t×4基
初飛行年 1970年

 

【1980年】JT8D-200(MD-80 series)

ファンブレードのサイズ

エンジン型式 Pratt and Whitney JT8D-200 series
最大推力 8,200~9,300 kgf
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 415 mm
全幅 145 mm
重量 1,400 g
新品価格 不明
ジャンク相場 2万円 前後
  • MD-80シリーズ用に最設計されたJT8Dエンジン
  • コアはJT8D(-7~-17)を流用、ファンを大型化(リ・ファンエンジン)
  • ファンの大型化によって、初期の2段から1段に変更された。
  • 旧タイプからの流用コアだが、高圧タービンは変更されている。
  • 燃費はJT3Dと比較して-19%改善された。

左:-200シリーズ(1段ファン) 右:JT8D旧タイプ(2段ファン)

Maeder Herbert LBS SR04-005067 (cropped)Fotograf: Herbert Maeder, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で

スペック MD-81
全長 45.0m
全幅 32.8m
全高 9.0m
座席数 155席
巡航速度 M 0.75
航続距離 2,900km
最大離陸重量 63.5トン
エンジン型式 JT8D-209
エンジン推力 8.4t×2基
初飛行年 1980年

 

【1984年】CFM56-3C1(B737-300/-400/-500)

エンジン型式 CFMI:CFM56-3C1
最大推力 10,600 kgf (10.6t)
ブレードタイプ スナバー付 ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 500 mm
全幅 170 mm
重量 1,800 g
新品価格 約120万円(1枚)
ジャンク相場 15万円(2019退役イベント価格)
  • B737クラシック用として1984年に開発されたエンジン。
  • ファンブレードはCF6-80Aのダウンスケール版
  • 国内でも多くのエアラインで活躍していた。
  • 2020年6月 国内から全ての737クラシックが引退
スペック B737-400 B737-500
全長 36.4m 31.0m 
全幅 28.8m 28.8 
全高 11.0m  11.0m
座席数 145席 126席 
巡航速度 M 0.74(770km/h) M 0.74(770km/h)
航続距離 5,000km  4,500㎞
最大離陸重量 62.8トン 52.3トン 
エンジン型式 CFM56-3C1 CFM56-3C1 
エンジン推力 10.6 t × 2基  10.6 t × 2基
初飛行年 1988年 1989年 

 

【1985年】CF6-80C2(B747-400 / 767シリーズ)

エンジン型式 General Electric CF6-80C2
最大推力 25,900 kgf (25.9t)
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 780 mm
全幅 270 mm
重量 6,400 g (6.4 ㎏)
新品価格 約250万円(1枚)
ジャンク相場 10万~15万円
  • 高性能で燃費に優れたCF6-80C2は、ベストセラーエンジンとして現在でも活躍中。
  • 推力設定が簡単に変更できることからB747だけでなく様々な機体に採用されている。
  • CF6サウンドと呼ばれる音色が多くの航空ファンを虜にしている。
  • CFM56-3のファン(CF6-80Aのダウンスケール版)とは姉妹ブレードの関係

 

スペック B747-400 B767-300ER
全長 70.6m  54.9m
全幅 64.4m  47.6m
全高 19.4m  15.6m
座席数 416席  216席
巡航速度 M 0.85(910km/h)  870㎞/h
航続距離 14,000km  10,500㎞
最大離陸重量 394トン  184トン
エンジン型式 CF6-80C2B1F  CF6-80C2B6
エンジン推力 25.9t×4基 27.9t×2基
初飛行年 1989年 1986年 

 

【1989年】PW4000-94シリーズ(B747-400・B767・MD-11・KC-46A)

エンジン型式 P&W PW4000-94 シリーズ
最大推力 50,000~62,000 lbf
(モデルによって異なる)

・B747-400(PW4056):56,000 lbf
・B767-300(PW4060):60,000 lbf
・KC-46A(PW4062):62,000 lbf
ブレードタイプ スナバ―付 ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
ソリッドタイプ
全長 780 mm
全幅 240 mm
重量 5,600 g
新品価格 約200~300万円
ジャンク相場 5万円~15万円
  • B747/B767用 JT9Dエンジンの後継機としてPW4000が開発された。
  • JT9Dと比較してコア回転数を25%増速することで燃費を向上、部品数で-50%削減した。
  • ファンの空力最適化や高圧タービンの単結晶化(PWA1480材)の採用で燃費や整備コストを削減
  • 極めて高性能なエンジンコアは、ファン径の大きさを変更するだけでB747-400・B767・B777など幅広く対応可能。
  • PW4000シリーズは、型式番号の下2桁で推力がわかる(PW4060 最大推力 60,000lbf)

PW4000-94シリーズは様々な機種に対応可能(画像はB747-400 PW4056)

スペック B767-300ER(PW4000搭載機)
全長 54.9m
全幅 47.6m
全高 15.85m
座席数 218席
巡航速度 M 0.80
航続距離 11,305km
最大離陸重量 184.0トン
最大運用高度 12,500m
エンジン型式 PW4060/PW4062
エンジン推力 29.0t×2基

 

【1994年】CFM56-5B(A320ceo)

エンジン型式 CFMI:CFM56-5B
最大推力 9,980 kgf~14,970 kgf
ブレードタイプ スナバ―付 ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
ソリッドタイプ
全長 605 mm
全幅 203 mm
重量 3,400 g
新品価格 約150~250万円
ジャンク相場 5万円~10万円
  • CFM56-5シリーズはエアバスファミリー専用エンジン
  • -5Bは、A340用の-5Cエンジンのコアを転用した改良型タイプ
  • ファンの最適化や高圧タービンの単結晶化(N5材)の採用で燃費や整備コストを削減
  • 初期のA320ceo搭載されていた-5Aエンジンは、-5Bの登場で姿を消すことになった。
スペック A320ceo
全長 37.5m
全幅 34.09m
全高 11.7m
座席数 180席
巡航速度 M 0.82
航続距離 6,100km
最大離陸重量 78.0トン
最大運用高度 12,500m
エンジン型式 CFM56-5B
エンジン推力 11.0t×2基
最大搭載燃料 26,000 リットル
初飛行年 1987年(-5A搭載機)
1995年(-5B 搭載機)

 

【1997年】CFM56-7B(B737-600/-700/-800)

エンジン型式 CFMI:CFM56-7B
最大推力 11,000 kgf (11.0t)
ブレードタイプ ワイドコード・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
ソリッドタイプ
全長 560 mm
全幅 260 mm
重量 5,000 g
新品価格 約450万円
ジャンク相場 10万円~20万円
  • B737NGシリーズのエンジンとして開発されたCFM56-7B。
  • 旧式のCFM56-3に比べて、燃費は約7%、整備コストは15%削減。
  • ワイドコードファンに変更。
  • ソリッド(中実)タイプのファンブレードなので、1枚当たりの重量がCF6-50エンジンよりも重い。
スペック B737-800
全長 39.5m
全幅 35.8m
全高 12.5m
座席数 165席
巡航速度 M 0.78(840km/h)
航続距離 2,010km
最大離陸重量 68.0トン
最大運用高度 12,500m
エンジン型式 CFM56-7B24
エンジン推力 11.0t×2基
最大搭載燃料 26,000 リットル
初飛行年 1997年

 

【2000年】GE90-94B(B777-200ER)

エンジン型式 GE90-94B
最大推力 42,500 kgf (42.5t)
ブレードタイプ ワイドコード・ファンブレード
材質 カーボンファイバー複合材(CFRP)
全長 1,210 mm
全幅 540 mm
重量 15.4 kg
新品価格 約1200万円
ジャンク相場 50万円~150万円
(状態によって価値が大きく左右される)
  • 3発機の後継機として開発された大型双発機。
  • 燃費やメンテ費用など様々な面で効率的に運航、多くのエアラインに採用。
  • その潜在能力の高さから、4発機まで引退させてしまった。
  • 初飛行から24年。B777も退役が進められている。
スペック B777-200ER
全長 63.7m
全幅 60.9m
全高 19.7m
座席数(3タイプ) 236席・245席・312席
巡航速度 M 0.84(905km/h)
航続距離 14,316 km
最大離陸重量 294.8トン
最大運用高度 13,100m
エンジン型式 GE90-94B
エンジン推力 42.5t×2基
最大搭載燃料 171,160 リットル
初飛行年 1996年

【2015年】PW1100G-JM(A320neo)

エンジン型式 PW1100G-JM
最大推力 27,000 lbf
(12,258 kgf)
ブレードタイプ フォワード・スウェプト
ファンブレード
材質 アルミ合金
(前縁チタン合金)
全長 800 mm
全幅 340 mm
重量 5~6 kg
新品価格
ジャンク相場

ANAエアバスA320neo

【軍用機】F-15 Eagle F100-PW-100

エンジン型式 P&W F100-PW-100
最大推力 6,520 kgf
アフターバーナー(A/B時)10,590 kgf
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-8Al-1Mo-1V)
全長 280 mm
全幅 90 mm
重量 0.46 kg
新品価格 不明
ジャンク相場 3万円前後

【番外編】元祖GTFエンジン TFE731-3

エンジン型式 TFE731-3
最大推力 1,680 kgf (1.6t)
ブレードタイプ スナバー付き・ファンブレード
材質 チタン合金(Ti-6Al-4V)
全長 190 mm
全幅 105 mm
重量 0.36 kg
新品価格 不明
ジャンク相場 1万円前後

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