・CFMI(CFMインターナショナル)は、アメリカ GE(ゼネラル エレクトリック)とフランス Snecma(スネクマ)の共同出資により誕生したベンチャー企業で、1974年にCFM56シリーズの販売を開始。推力8トン~15トンクラスと幅広く対応する中型エンジンを製造している。
主に搭載されている機種は、ボーイング 737シリーズ・エアバス A320が半数を占めている。また、CFM56シリーズ 最強推力の-5CシリーズはA340で使用されている。
生産に関しては、GEがエンジンコア(高圧圧縮機・燃焼室・タービン)、Snecmaがファン・低圧部・ギアボックスを製造。
CFM56シリーズのスペック
CFMI(CFMインターナショナル) | |||||
型式 | CFM56-3C1 | CFM56-5A | CFM56-5B4 | CFM56-5C | CFM56-7B24 |
搭載機種 | B737-400 B737-500 |
A320 | A320 | A340 | B737-700 B737-800 |
エアライン | ANA・SFJ | ANA・ピーチ | JAL・ANA・AirDo・ソラシド | ||
離陸推力 | |||||
最大推力 | 23,500 lbf (10,575kgf) |
25,000 lbf (10,340kgf) |
27,000 lbf (12,000kgf) |
31,200 lbf (14,152kgf) |
24,200 lbf (10,800kgf) |
バイパス比 | 4.8 | 6.0 | 5.7 | 6.4 | 5.3 |
全体圧力比 | 25.7 | 26.5 | 32.6 | 31.5 | 32.6 |
空気流入量 | 710 lb/s (322 kg/s) |
852 lb/s (386 kg/s) |
897 lb/s (407 kg/s) |
1,027 lb/s (466 kg/s) |
754 lb/s (342 kg/s) |
TSFC 燃料消費率(lb/hr/lbf) | 0.33 | 0.33 | 0.34 | 0.32 | 0.37 |
巡航推力 | |||||
巡航推力 | 5,370 lbf (2,438kgf) |
5,000 lbf (2,270kgf) |
5,000 lbf (2,270kgf) |
7,100 lbf (3,223kgf) |
5,480 lbf (2,488kgf) |
TSFC 燃料消費率(lb/hr/lbf) | 0.667 | 0.596 | 0.545 | 0.545 | 0.627 |
ファン | |||||
ファン直径 | 1.53 m | 1.73 m | 1.74 m | 1.83 m | 1.55 m |
ファン枚数 | 38 枚 | 36 枚 | 36 枚 | 36 枚 | 24 枚 |
形状 | スナバー付きブレード | スナバー付きブレード | スナバー付きブレード | スナバー付きブレード | ワイドコード (中実タイプ) |
材質 | チタン合金(Ti-6Al-4V) | チタン合金(Ti-6Al-4V) | チタン合金(Ti-6Al-4V) | チタン合金(Ti-6Al-4V) | チタン合金(Ti-6Al-4V) |
ファンブレード形状 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
圧縮機 | |||||
低圧段 | 3段 | 3段 | 4段 | 4段 | 3段 |
高圧段 | 9段 | 9段 | 9段 | 9段 | 9段 |
燃焼室 | |||||
燃焼器タイプ | アニュラ型 | アニュラ型 | アニュラ型 | アニュラ型 | アニュラ型 |
オプション | (ダブルアニュラ) | (ダブルアニュラ) | |||
タービン | |||||
高圧段 | 1段 | 1段 | 1段 | 1段 | 1段 |
材質 | Rene 125 (DS) |
N5 (SC) |
N5 | N5 | N5 |
低圧段 | 4段 | 4段 | 4段 | 5段 | 4段 |
回転数(100% rpm) | |||||
ファン・低圧側 回転数(N1) | 5,179 rpm | 5,000 rpm | 5,000 rpm | 4,784 rpm | 5,175 rpm |
高圧側 回転数(N2) | 14,460 rpm | 14,460 rpm | 14,460 rpm | 14,460 rpm | 14,460 rpm |
サイズ | |||||
型式 | CFM56-3C1 | CFM56-5A | CFM56-5B4 | CFM56-5C | CFM56-7B24 |
全長 | 2.36 m | 2.51 m | 2.60 m | 2.62 m | 2.50 m |
ファン直径 | 1.53 m | 1.73 m | 1.74 m | 1.83 m | 1.55 m |
重量 | 1,950 kg | 2,206 kg | 2,500 kg | 2,588 kg | 2,377 kg |
運用開始 | 1986年 | 1988年 | 1994年 | 1993年 | 1997年 |
【新しいスペック情報はこちら】
雑学:CFM56-5B/-7Bのコア
CFM56-5シリーズの運用開始は、 -5A1(1988年)→-5C2(1993年)→-5B1(1994年)→-7B22(1997年)となっておりA,B,Cという順ではない。そのため、A320ceoやB737NGに使用されているCFM56-5Bや-7Bは、-5Cからの派生型コアが使用されている。しかし、現在活躍している機材のエンジンが、そのまま古い-5Bや-7Bコアというわけではなく、2011年以降に適用されたPIP(Performance Improvement Package)によって、-5B/Pや-7BEと呼ばれる型式へと変更されている。興味深いことに、ベースとなった-5Cのコアにも-5B/Pの技術が逆に適用され-5C/Pと呼ばれる性能向上型もある。
参考画像:A320ceo CFM56-5B
\\気になる方はぜひチェック//
CFM56ブレードの大きさ
5+